日々のことを徒然に

地域や仲間とのふれあいの中で何かを発信出来るよう学びます

紙齢200号

2018年02月22日 | 生活・ニュース

 辞書には見当たらない新聞用語の「紙齢」という言葉を知った。意味は、創刊からの発行号数で昨日から今日、今日から明日へとつないで姿を現す。購読している中国新聞の紙齢が先日「44444」というぞろ目をむかえた。創刊は1892(明治25)年5月5日というから、4つの元号をまたいで126年目、地域紙として歴史をつむいできた。
 
 中国新聞社は被爆都市広島に本社をおく。その経験から編集方針に一貫しているのは「核兵器のない世界平和」だと伺える。原爆投下の8月6日の紙齢は18401号だったという。本社全焼、社員の3分の1が命を落とし、ほかに印刷機能も通信機能も失った。そんななかで3日後の8月9日付で発行を再開、紙齢を今に繋ぎ、元号で4つの時代をつむいできたことになる。休刊日を除いて1日1号を積み上げて達する次の第55555号は31年あまり先になる。
 
 あるとき、発行済の孫新聞をふと数えたら70号だった。そんなになるかと驚きながら、それからは記事を書く前に欄外へ号数と発行月を記入するようになった。毎月、わずか「1」の積み重ねだが、先月、それが200号に達した。ちりも積もれば山となる、ということわざのような力は小さな新聞にはないが、パソコンが使える間は続けていこうと思っている。

 大昔、ラジオが普及し始めると新聞はそれに押された。すると「ラジオで弁当箱が包めるか」と一括した上司がいたという。今もそれに似て新聞や書籍も文字離れに押されている。新聞各社は1面下のコラムを書くことを薦めている。今後、低学年から英語が必修に加わる。英語を否定はしないが、母国語が満足無くして本意は伝わらない。書いて読んで理解、これからも実践しよう。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする