日々のことを徒然に

地域や仲間とのふれあいの中で何かを発信出来るよう学びます

薄化粧に輝く

2018年02月14日 | 自然 季節

 わが家と岩国城は直線で1.5㌔強離れている。2階の小窓を開けると城山の頂の雄姿が見えると言いたいが、視力も歳に連れて弱っており肉眼では無理でレンズを通して見ている。霧、小雨、霞など朝の空模様を眺めながら小窓を開ける。冬になるとこの季節だけの雪が加わり関心は高くなる。当地の雪は温暖な瀬戸内気候でチャンスは少ない。

 この冬も、市内北部の情報の何分の一かでも雪が見られればと期待したが残念だが今日まで叶っていない。それでも家周りで薄らでも雪化粧したことが複数回あった。いずれも雪景色の岩国城は見れなかった。ただ、先日の同じような薄化粧の朝のこと。城を囲む原始林にかすかに雪がちらついたかなと思わせる跡がうかがえる。

 城の屋根も同じように見える。そのせいか、これまで眺めたことのない「白く輝く城」に見えた。朝日がそれを演出していることはすぐにわかったが、当地の雪の少なさを詫びる自然の申し訳の姿にも見え、贅沢な眺めをしばらく楽しんだ。

 今冬の北陸地方の雪量は4㍍を越えた地域もあり、雪慣れしている人々をも驚かせている。交通は乱れ、物流は止まり、凍結は生活水を止め、立ち往生の車列は何十㌔、列車も線路を走れぬなど、自然は台風とは違う猛威を見せつけた。除雪に雪下ろし、通勤通学のご苦労な様子を見るたび科学で何とかならないかと思わずにはいられない。一方で、積雪を見たい、撮りたいなどは雪を知らない者の勝手な願いだということをもよく分かった。城の薄化粧で満足、有難い恵みだと感じる。各地で春一番が吹いたし桜の開花予報も出る。春近しだろうか。
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