日々のことを徒然に

地域や仲間とのふれあいの中で何かを発信出来るよう学びます

園児のひと言

2016年05月09日 | エッセイサロン
2016年05月09日 毎日新聞「はがき随筆」掲載

 母親と手をつなぎ、会話しながら登園するまっさらな制服が初々しい女の子。初対面だが、挨拶を交わす。すれ違う時「ママ、あのおじさん知ってるの」と声が聞こえた。入園間もない子ども心の不安を知った。振り返ると、子どもの顔を見ながら母親は何か話している。

 知らない人に声をかけられた時の対応を園児や児童らは教えられている。その指導に安心するが、健全な社会であるための何かが欠けているとも感じる。

 挨拶は交流の始まり。せめて怖いと思われない顔にしようと鏡の前に立つ。口を開きはっきりと発音し笑顔を作ってみる。
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