日々のことを徒然に

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5月の雨ことば

2016年05月11日 | 自然 季節

 GWの期間中、ひと休みしなさいというように雨が降り予定変更やキャンセルされた人も多かったろう。嬉しさを抑えて残念そうな顔をしながら「よかった」とつぶやき骨休めになったお父さんもあったろう。春から初夏にかけての雨は植物の生育にはには欠かせない大切な自然現象のひとつだ。4月下旬の穀雨は「春雨が降って百穀を潤す」意味がある。

 ここ2日間の雨、市内北部では100ミリを超す雨量となり、錦帯橋の架かる錦川も薄く濁り水位が上がっている。錦川では来月のアユ解禁に向けてその稚魚の放流が、風物詩のように画面で紹介される。放流する園児らの「おおきくな~れ」の声援に応えるためにも棲みかとなる川の十分な水量が必要、そのためにも雨が必要になる。

 南の島では梅雨入りの予測も始まっているが、この季節の雨はそれと異なり「5月の雨ことば」として載っている。どれも新緑に若葉、青葉を引き立てる意味合いを感じる。新雨(しんう)は新緑のころに降る雨、青葉雨に若葉雨と翠雨は色鮮やかな青葉をよりつややかにする雨。こう表現されると雨も憎めなくなる。

 こうした雨も震災被害地では避難勧告や指示が繰り返される基になっており耐えがたいと思う。入梅もそう遠くない季節、復興の加速化を願うしかない。麦雨、寒さの中、根を張れと踏まれた麦が収穫される時期、子どもころにいがいがするのを我慢しながら手伝ったが、雨については記憶がない。最も雨の日には収穫しないから記憶のないのは当然で、気になりつつある物忘れではないだろう。
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