日々のことを徒然に

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100年の重み

2015年09月04日 | 町かど


 山口銀行錦帯橋支店は開業から100周年を迎えた垂れ幕が掲げられていた。その場所は店名にあるとうり国の名勝・錦帯橋近くにある。建物の様式などは分からないが、白亜の外観は安心感を抱かせる銀行らしさを感じる。子どものころから見慣れた姿だが、100年と聞いて見直すと歴史を思わせる。

 前身は百十国立銀行岩国支店。百十銀行は、長州藩士・井上 馨などの勧めで金禄公債を主な原資として資本金60万円で営業を開始したのは1878(明治11)年の11月という。変遷を得て山口銀行になったとある。

 JR岩徳線の西岩国駅から錦帯橋の通りにはいくつもの西洋館風の建物があった。今は、山銀などかっての姿を偲べる対象は少なくなり数棟余りになった。その中で山銀の支店は秀逸な存在と思う。変わったといえば、これは時代の流れATMコーナーが増設されたことだろう。内部の銀行らしい様相に大きな変化は感じない。

 この付近には郵便局、信金本店、広銀などの金融に関わる中心だったが移転や建て替え、市の中枢機能が麻里布地区へ移ったことなどでひっそり感を感じる。それでも旅行者風の人が支店の写真を撮っているとこを見かける。いつまでも残って欲しい建物の一つだ。
コメント (2)
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