「載ってましたね」と話しかけられた。その載った内容は「『四境の役』知る一冊」という見出しで地方紙の紙面を飾った冊子作成の記事。記事は、幕府軍が長州藩を攻めた第2次長州戦争から来年で150年になることを前に、戦いの背景やその概要、関係する史跡などを我が岩国検定実行委員会代表のO氏がまとめた冊子のこと。
冊子のタイトルは「そうだったのか 四境の役 第二次長州征討 大島口・芸州口の戦い」。「四境(しきょう)の役」とは、1866(慶応2)年に幕府軍が長州藩を攻めた第2次長州征討」のこと。このとき大島口、芸州口、石州口、小倉口の国境4カ所が戦場になったことから四境の役や四境戦争と呼ばれる。この戦場の大島と芸州の2カ所について冊子では詳しく説明されている。
冊子の本文は事実と史実が時を追って理解しやすく展開されており、素人にも分かりやすく読み解ける。この冊子の内容をより理解させる項目がある。それは「補足説明」とし33項目が約20頁にわたりまとめられている。明治維新に関わった郷土の歴史上の人物、世情などを学ぶことで、本文の理解が深まる。
四境の役のあった他の自治体では地方創生向け交付金を活用して写真パネル展や史跡の整備、ロゴマークやのぼりの作製、さらにシンポジュウムの予定もされているようだ。我が街の関係者の奮起を期待したい。冊子には関係する史跡巡りのコースが載っている。これは郷里に改めて目を向けさせる貴重な参考になる。晴れた日、弁当をもって出かけたいと思っている。