仲間との農園作業、先日はピーマンやナスの収穫、サトイモの試し掘り、白菜の苗やジャガイモなどを植えた。植えつけの済んだ畝には農作業の形跡がある。それを眺めると、秋空の下でうっすらとかいた汗も心地よい。防獣ネットの外周はイノシシが思うがまま掘りかえしている。
棚田ならぬ段畑を見おろす道を歩いている。各段ともに秋の植えつけが進んでいる。その中の1枚、目測で15~20坪ほどが耕して凹凸の土をこまざらいで小さく砕き綺麗にならしてある。畝を切ればすぐに植えつけられる。そこに足跡、人のものでないことは一目瞭然、端から端まで残している。農獣であることは間違いなしだが、それが何かは分からない。残した跡は不規則なので複数の何物かだろう。
足跡と書いて「あしあと」とも「そくせき」とも読む。「あしあと」は歩いた後に残る足や履物の跡で人や動物などが土や雪、ドロなどの上を歩いた後に残る足の形。「そくせき」は人の経歴や業績などを指す言葉。ただ、人に限った足の跡やさまざまな痕跡、通った経路などを指すときは「そくせき」という。「犯人の足跡」は「犯人のそくせき」という。畑の跡はあしあとになる。
この畑の周囲に背は低いが獣侵入防止用ネットが張られているがその用を果たせなかった。綺麗に整地された端の方を歩いているのは多少遠慮したのか控え目にみえ何かくすぐる。あしあとを残した農獣、この後どの畑に向かったのだろう。