日々のことを徒然に

地域や仲間とのふれあいの中で何かを発信出来るよう学びます

新築の音

2015年09月30日 | エッセイサロン
2015年09月30日 毎日新聞「はがき随筆」掲載

 向かいの新築現場、棟上げが終わると重機の音が消え静かになる。すると、シャッシャと鋸で木を切る音、シュルシュルと鉋屑が舞い出る音、金槌で打つ音など、日本家屋造り独特の懐かしい仕事の音に変わる。

 どの音も軽快で単調だが力強く聞こえる。それは、施主の夢を作り上げていく大事な任務を背負っているからだろう。

 パタ、パタという音、畳職人が、敷いた畳をたたいている。連日させてもらった仕事見学もイ草の香りをかいで終わり。

 多くの職人が手がけ完成した家の住人は3世代家族という。元気な子供の声が楽しみだ。      
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