日々のことを徒然に

地域や仲間とのふれあいの中で何かを発信出来るよう学びます

白菜と大根 2

2015年04月14日 | 地域


 岩国伝統野菜には白菜のほかにもう一つ「岩国赤大根」がある。特長は、表皮は鮮明な赤色なのに中は普通の大根と同じ真っ白、形は聖護院大根に似ている。これも子どもころの自家用菜園に植えてあった。酢の物で食した記憶が残っている。これも市場に出回り始めている。市内の漬けも店の甘酢に漬けは好評という。

 錦川に架かる市内で最長の愛宕橋、その錦見側のたもとからすぐ上流に樹脂フィルムで覆われた大きな3棟のハウスがある。以前からそれがあることは運転席から見て知っていたが、そこで「笹川錦帯白菜と岩国赤大根の原種採種」が行われている、と知人に教えられた。散歩の途中からいつもの道を外れ見下ろす位置にでた。大きな掲示にその旨がかかれている。

 話によると、伝統野菜を守るための交雑を防ぐ策としてハウスの中だけを活動範囲とするするミツバチが放されているという。外からミツバチを確認することは出来ないが、原種を守る困難さと手間暇のかかる様子を感じた。ハウス内のミツバチは隙間から逃げてもいいが、そこから他の蜂が入ってきては困るから、ハウスはしっかりした作りだと思う。

 国道2号線沿いの住宅1等地で伝統野菜がつくられている光景は地方ならではのものだろう。しかし、かっては一面農地だったところ。昔には戻れないがそれでも伝統野菜作りが復活している。赤大根は冬の寒さにあうと甘味が増しまろやかになる。縁起物として正月料理にはよく利用される。紅白の酢の物は日本酒に良く合う。
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