「赤コーナー、青コーナー」で始まるのはリング上での格闘技。壮絶や壮烈の新聞見出しが紙面に目を向けさせる。時にはあこぎな攻めを見世物にしているのでは、そんなときはあこぎな技を仕掛けた方が負けることも多かった。
赤と青、どちらが強いかといえば赤と思っている。その訳は簡単、チャンピオン戦だと挑戦者が青コーナーから登場することでそう思っているだけ。
ところで、プロ野球開幕までの予想ではセリーグ優勝の2文字も夢ではない、そんな報道と熱烈なフアンの声が渦巻いた赤コーナーに、このところの桜の雨ならぬ黒くて低く垂れこめる雲がかかっている。どこかで拭わねばならない。
カープは鯉のぼりの季節まで、とよく言われた。ここ2年ほどはそれを返上していた。ところが今年はその季節目前なのに順位も勝率もゲーム差もキャンプイン前ならぬ冬冬眠状態なのか、目覚めていない。久しぶりに赤コーナーから登場したのにどうしたのだろう。地域活性のためにも奮起を期待する。