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日々のことを徒然に

地域や仲間とのふれあいの中で何かを発信出来るよう学びます

門松のある風景

2014年12月27日 | 地域


 長期休暇を海外で過ごす人らの出国ラッシュが始まったと報じられる。恒例になった風景だが「円安で買い物に苦慮している」というインタビューが流れていた。外国まで出かけて買い物をせず、その分を国内ではたけば景気の回復に寄与するのではと、つまらぬことを思っている。新幹線も満員の映像に帰省を待ちわびる人の喜びが重なる。

 国の名勝・錦帯橋のたもとに立派な門松が完成した。一足早い正月の光景を喜びながら記念撮影する人もいる。門松は木造の橋・錦帯橋にはよく釣り合う。錦帯橋付近のホテルや割烹、旅館に土産物店などには見栄えのある門松が飾られていて、この時期の散策の楽しみの一つになる。

 錦帯橋から数十歩、旧大名小路を進んだところに古い門構えの家がある。灯り祭りの日は門が開き、広い庭がローソクの灯りでおぼろに浮かびあがる。藩時代には重い役職武士の邸宅だったことを思わせる家の門松は実に素朴な飾りつけになっている。細い竹の筒に熨斗をつけた50センチほどの松の小枝1本が活けられているだけ。それは、松竹梅に葉牡丹など豪華な飾り付けに負けないおもおもしさを感じさせる。

 弟妹も、それぞれが子や孫らが帰省してくる親元になると、実家へもままならぬようになる。親元一筋だったころを思い出すと懐かしくもあり、寂しくもあり、上手くやっているとほっとした思いもある。孫は学校行事で帰省出来ず静かな正月になる。例年と同じく手作りのミニ門松を作り玄関に飾った。門松は年神を迎え入れる依り代というそうだ。未年はどんな神だろうか。
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