日々のことを徒然に

地域や仲間とのふれあいの中で何かを発信出来るよう学びます

赤いバラ

2014年12月15日 | 社会 政治

 総選挙が終わった。結果は報道の世論調査を追認した形になった。喜んだり悔しがったり落胆したりする人間ドラマを映像は容赦なく映し出す。毎回の選挙で似たような形式でしか伝える方法はないのか、とチャンネルを回す。回した先も類似同型の映像が流れる。うちの局ならではの報道はないのだろうか。そんななか、選挙前に報道してくれたら投票先を考える参考になったのに、今になってでは遅い情報もある。

 今回も「国民のために、国民を幸せに、国民を守るため・・・」という声や文字が躍ったし、候補からもくどいほど発していた。国民とは「国を構成する人」のこと、毎回、期待するが期待にたがわずという感想はこれまで記憶していない。「選挙の時だけの口約束」とはよく言われるが、いったことすら記憶していないのかと勘繰りたくなることが多い。

 政党の開票本部に並んだ候補者名、当選すると名前の上部に赤いバラが付けられ当選したことを表す、どの党も選挙法に定めがあるかのように行っている。バラには「繁栄と栄える」という意味があると教えられている。当選者にふさわしい意味を込めた花が表示されるのはそれなりに意味がある。

 では、なぜ赤なのだろう、単に目立つからか、いや、そうではなかろう。赤には注意せよという意味がある。転じて議員として法の順守や言動はもとより社会一般の常識に恥じることをするな、そんな戒めを示している。赤の意味を間違えなければ、選挙のたびに「国民」を繰り返さなくても有権者から評価される。さて、次の総選挙で赤いバラを守りとおしたという議員は幾人だろうか。
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