
出かけようと車のエンジンかけたら「メリークリスマス 12月25日 木曜日です」とナビが話しかける。購入から8年目になるが間違えることなくクリスマス本番の日を教えてくれる。
近所に新築が何軒も建つ。それは若い人らで園児や児童のいる家庭ばかり。長く遠のいていた子どもらの遊ぶ声や走る足音が頻繁に聞こえる。下校途中に雑草の茂った中で虫を探す姿は昔と変わっていない。何がいるかと聞くといろいろ教えてくれる。そんな様子を見ていると、子どもの声がうるさいので幼稚園や学校の建築に反対する人らがいるという報道に首をかしげる。
玄関脇の植木に青色LEDのツリー、門柱には人形姿のサンタが次々とプレゼント配りに登っていく。 ツリーを見ていると若い人らの家でのイブの様子は分からないが明るい団欒が思い浮かぶ。我が子のときと時代が違う、そう思っていると「メリークリスマス」という子どもの大きな声が聞こえた。それは楽しみにしていたケーキの食べる合図だろうか。
これまで、クリスマスはイエス・キリストの誕生日とばかり思っていたが、そうではなく「降誕を記念する祭日」と位置づけられているそうだ。信者ではないので知らなかっただけかもしれないが、では誕生日はいつなのだろう、LEDの点滅が何かを教えてくれるかもしれない。