
2010年1月、郷土史には素人ばかりがご当地検定をやろうと「岩国検定実行委員会」という有志の会を立ち上げた。立ち上げるに当たっては関係ありと思われる公的な団体などの意見聴取を実施したが何れも関心を示されることはなかった。県内他の自治体に比べ遅れをとったが、岩国の歴史や文化、自然などを市内の人には関心を持ってもらい、市外の人には岩国を知ってもらおう、と10人ほどが集った。発足の暮れに第1回検定を実施した。
第1回検定受験者の「参考テキストが必要」という要望に応え「いわくに通になろう」というカラー写真挿入のテキストを2012年8月に発行し、第2回検定に間に合わせた。追加印刷完売後もテキストの購入希望はあったが、有志の会の力では再発行は困難で残念だが見送った。
第3回検定を実施するに当たって、「いわくに通になろう」発行後の状況変化をおり込んだCD版を第2刷として発行しPRに努めた。これには、改訂したテキストと第1回、同2回の問題と解答を収録した。CD版も思いがけない好評をいただき、関東地区在住者からも多くの希望がよせられた。市外の人にも岩国を知ってもらおう、そんな一助になった。
第3回岩国検定を終えて間もなく1カ月が過ぎる。第2刷のCD版に第3回目の検定問題と解答を収録し第3刷として発行した。第3回検定の特徴は「問題文を前回より少し長くしたが、これは答えの周辺知識を問題文を読むだけで習得できるよう」工夫しれている。検定終了後も会の代表あてに何件かの問い合わせが来ているようで喜んでいる。