
台風19号は、沖縄を過ぎると東進し、本州に上陸しそうな状況は大きく変わるまいと思いながら気象情報のTV画面を見る。18号と類似している。最近は気象予報士が台風への備えを解説する。そんな中で、排水口に溜まる「落ち葉」の取り除きをくり返し話している。排水口に稲わらが詰まり、幼稚園が床上浸水、園児らが避難した最近のニュースが思い浮かぶ。
宇宙ステーションや気象衛星から撮られた19号の目が画面いっぱいに映ると、やはり不気味で、妖怪の一つ目小僧ならなんとかなろうが、こればかりは人力ではいささかのコントロールも出来ない。「目は口ほどに物を言う」と諺がある。これは「目つきは口で言うのと同じくらい相手に気持ちを伝えることができる」ということ。19号はもの言わぬがその強さを遺憾なく表す目といえそうだ。台風銀座といわれる沖縄や南大東島の人が窓を板で覆う映像見ると、その強さが分かる。
目は物を見るだけでなく、見る目を持っているという洞察力の力にも例えられる。では台風は何を狙って日本へやってくるのだろうか。それも大型のものが続けて襲来する。東日本大震災や先の広島の土砂災害、先人の経験した災害の言い伝えを忘れ途絶えさせたことが被害の大きさを招いた一因と指摘する声もある。そこまで台風が知っていることはなかろうが、古人の言い伝えを紐解いてみるのも参考になりそうだ。
何年か前に眼鏡を更新した。毎年のことだが誕生月に粗品進呈のはがきが届く。今年は「メガネはあなたの大切なパートナー」とある。最近、文字を見づらい、と感じることがある。目の力、自分では見えないが、「無料メンテナス」の小さな誘い文字はハッキリ見えた。そろそろ検査時か。