日々のことを徒然に

地域や仲間とのふれあいの中で何かを発信出来るよう学びます

イノシシの牙力

2014年10月14日 | 生活・ニュース


 高速山陽道玖珂ICを降りて広島カープ2軍練習球場へ通じる国道。とはいえ地方の山間部の盆地、民家を外れると街路灯もなく月夜以外はおそらく真っ暗、歩いて通る人はいないだろう。昼間はそれなりの交通量はあるが、夜間はこちらも激減していると思う、そんな道沿いの農園で月に1度だが楽しんでいる。

 そんな場所なので夜間活動する動物には絶好の餌場になる。1昨年、スチール製の防獣ネットを畑仕事として設置した。農事に詳しい仲間の意見で、ネットの下部には鉄条網を張った。これでイノシシは入り込めない、と太鼓判をもらった。以降、イノシシに作物を荒らされることはなくなった。ホームセンターの店員が「防獣ネットですから」と自信ありげに説明した通り効果はあった。

 そんな防獣ネットの周囲はイノシシが餌とする土中の生き物を探すため「ほじくり返している」。イノシシから見れば「ほじくり出している」のだろうが、容赦ないそのほじくった跡に野生を忍ばせる。ふと、人の過去を徹底的にほじくり出す週刊誌の見出しを思い出す。

 ネットの周囲をほじくりかえし餌さをとるのは彼らの生きるすべ、願わくは、その跡を平らにしておいてくれたら助かるのにとかってに思う。雑草を根ごと掘りかえしている、その牙のすごさに人力は及ばない。そんな牙を磨きながら、昼間はどこから農作業を眺めているのだろう。
コメント
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