日々のことを徒然に

地域や仲間とのふれあいの中で何かを発信出来るよう学びます

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2014年10月07日 | エッセイサロン
2014年10月07日 毎日新聞「はがき随筆」掲載


  「ケリケリ、パリパリ」。これは、昔から食卓にのるタクアンを食べる音。歯切れのいい音は、子どもの頃と変わらない。

 まだ義歯はない。食が進まなくなると病が近寄る。朝夕、念入りに磨き、定期検診も受けているのは、タクアンを食べられる歯を保つため。

 「おお、いいですねえ」。診療台で口を開けた時の先生の第一声がうれしい。このままいけば「80歳20本」が達成できるかもしれないと思う。すると、あの自然界にはない嫌な治療音も、心なしか薄らぐ。

 タクアンを食べる音は健康な歯のバロメーターだ。
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