一人住まいの高齢者を狙った特殊詐欺被害が連日報道される。今年は、3月までで昨年の同期に比べ件数で15.4%、被害額40.6%それぞれが増加しているという報道がある。振り込め詐欺は「オレオレ、架空請求、融資保証金、還付金」の各詐欺のこと。振り込め詐欺以外の詐欺として「金融取引名目、ギャンブル必勝法情報提供名目、異性との交際斡旋名目、その他の特殊」詐欺がある。両方を合わせて「特殊詐欺」と呼ばれている。老後の資金から数百万円から数千万円、先日は億円に達する被害もでた。
ある金融機関のATMそばに被害防止を呼びかける背丈ほどの高さの立看がある。「あなたのお金を守るチェックリストです。振り込む前にまずチェックを!」と誘う。「はい、いいえ」で答え、ひとつでも「はい」があれば、振り込む前にまず相談をとある。そのチェック内容。
・会社からの勧誘で、社債・社員券(金鉱山等を扱う会社)、リゾート券、仏像、水源地権など購入
・会社からは「儲かる」「高価で買い取る」と言われた
・メール等でサイト利用料や延滞金を支払うよう催促され、支払わないと法的措置をとる等と言われた
・この振り込み(引出)は息子や孫から電話で頼まれた
・息子や孫から「電話番号が変わった」と連絡があった
・息子や孫の変更前の電話番号に確認していない
・振り込み先は知らない人の講座である
・急いで振り込み(引出)をしないと息子や孫が困る
息子や孫の声はまだ聞き分けでき、合わせて番号表示で確認している。 だから俺は大丈夫、そう思っていても被害にあうという。国内経済活性化の一つに高齢者の老後資金を活用する話は良く聞く。詐欺被害の報道を知るたびに「金持ち高齢者」を犯人はどういう方法で把握しているのか疑問に思う。何かあったら「ひと息」ついて考え、そして行動に移ろう。