日々のことを徒然に

地域や仲間とのふれあいの中で何かを発信出来るよう学びます

ありがたきミミズかな

2014年05月25日 | 自然 季節


 咲き終わった花を抜く。しっかりと張った根が引き抜かれることに抵抗する。といって、立ち枯れて哀れな姿をさらすより、惜しまれながら抜かれて役目を終える方が良かろう、と言い聞かせながら抵抗以上の力を入れて抜く。バリバリと根のちぎれる音は世話になった土との別れを惜しんでいる。

 ちぎれて残った根を取り除くため掘り起こす。出てくるは出てくるは、それはミミズ。祖父から「ミミズは野菜を作る大事な手助けをしてくれる、殺生しちゃあいけん」、そんな話を良く聞いた。いまでもその教えを守り、わずかな花畑やプランターでミミズを見つけると、必ず土のあるところへ移す。

 ミミズを観察したことはないが、見かけは綺麗とかカッコイイなどというものではない。縮んだ体をその何倍にも伸ばし移動していく。どちらかに人の目鼻口のようなもがあるのだろうか。そんなミミズ、有用な生き物として有機農業用にその繁殖を手がけた企業もあったが、その土地はすっかり様変わりし跡形もない。

 ミミズの役目は土壌の中を移動するのときの穴がトンネル状になる。すると、空気が作物の根回りに届き、水もよく浸み込ませる、土は柔らくなる、祖父はこんな話をしてくれた。ミミズは有機農法の元祖、記念写真撮影のためちょっと寄り道してもらったミミズはたくましい。そういえば、今年はよく花が咲いた気がするのはミミズ効果か。
コメント
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