みことばの光的毎日

聖書同盟「みことばの光」編集者が綴るあれこれ

助けるために…

2016年05月17日 | 歴代誌第一

歴代誌第一 12章19−40節

 祝日の月曜日は、週末の疲れもあり家で過ごしました。とはいっても、火曜日の録音の準備をしていたのですが…。

 イスラエルの王は、ついにサウルからダビデへと移ります。これは、ダビデがサウルとの権力争いに勝利してつかみ取ったということではなくて、23節にありますように主のことばのとおりになったということです。

 サムエル記第一を読むと、ダビデがサウル王にいのちを狙われてユダの荒野を逃げ、ついには戦いをしていた敵地にまで自分を偽って逃げ込むなど、逃げに逃げていたということがわかります。

 そのダビデの元に、戦士たち勇士たちが続々と集まって来て、ついにヘブロンでダビデは王になるのです。彼らは、「ダビデを助けるため」に集まって来ました。ダビデ自身が力を蓄えてサウルを凌駕するようになったので、兵士たちがダビデになびいたというのではありません。ダビデが大変だから助けよう、という志を持つ者たちが集まって来たというのです。それは「みことばの光」が書くように、彼の人望とか作戦とかによるものではなくて、神のご計画が実現するために、神ご自身が人々に志を与えて、お集めになったということなのです。

 繰り返しますが、ダビデに勢いがあったのではなくて、ダビデを助けようとして集まるのです。そんな彼らの様子を表わすいくつかのことばが目に留まります。「ダビデを王にしようと」、「心を一つにして」、「誠実な心で」、「イスラエルに喜びがあった」

 主がダビデを助けるために集められたことのゆえに、彼らには一致がありました。ここに、新約聖書の教会のあるべき姿があるのではないか、と考えます。


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