みことばの光的毎日

聖書同盟「みことばの光」編集者が綴るあれこれ

静かな力強さ

2016年05月05日 | 使徒の働き

使徒の働き 5章17−32節

 ゴールデンウィーク後半をどのようにお過ごしですか。当地もきょうが祝日。学校はあしたも休みなので木曜日から日曜日まで四連休なのだそうです。私たちもショートトリップをすることにしました。

 イエスの復活の証人として語り、証しし続ける使徒たちを快く思わない大祭司たちは、使徒たちを一網打尽にし留置場に入れてしまいました。前回はペテロとヨハネが逮捕されたのですが、今回は全員が捕まったようです。この箇所には、ねたみに燃え、あわてふためき、人を恐れ、怒り狂う大祭司たちの様子と、落ち着いてイエスの復活の証人としての務めをどのような場合にも果たす使徒たちの姿とが対照的に描かれています。

 一方は力で抑え込もうとしていますが、相手には最強のお方がついているので、どうにもなりません。夜に留置場の戸が開き、使徒たちが連れ出された後、再び戸が閉められて朝までだれにも気づかれなかったということを考えてみますと、それは、大祭司たちがどんなに驚き、慌てふためいたかということが想像できます。

 けれども、「みことばの光」が書くように、使徒たちはイエスを十字架につけた大祭司やその仲間の罪を弾劾しようとしているのではなくて、むしろ彼らに悔い改めの機会を与えているのです。キリストの証人として立つという務めがどのようなものかを、彼らの静かな、しかし力強いことばから知ることができます。


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