みことばの光的毎日

聖書同盟「みことばの光」編集者が綴るあれこれ

心を一つにして、神に向かい

2016年05月03日 | 使徒の働き

使徒の働き4章23−37節

 

 緑の美しい頃です。いろいろな緑が楽しませてくれます。たくさんの木々の中にはお寝坊のものもあるようで、他の木よりも葉が開くのがちょっと遅いようなのです。日本ではゴールデンウィークの最中ですね。当地でも今週の木曜日は「キリスト昇天日」という祝日です。復活した主イエスが四十日の間弟子たちに現れた後、オリーブ山から天に上って行かれました。ですから、当然この日から十日後がペンテコステで(今年は5月15日)、聖霊降臨日日曜日、聖霊降臨日月曜日として祝日です。土曜日も加えると三連休ということになります。

 釈放されたペテロとヨハネは、仲間に一部始終を報告しました。「これを聞いた人々はみな、心を一つにして、神に向かい、声上げて言った」とあります。彼らは神に祈ったのです。きょうの「みことばの光」が書くように、彼らは迫害が止むようにとか自分たちが守られるようにとか祈ってはいません。

 まず、神がすべての造り主であってすべてのご支配するお方だとほめたたえています。祈りの初めに神をあがめよとよく教えられますが、確かに、何事かを願い、求めて私たちは祈りますが、祈りを聞いてくださるお方がどのようなお方なのかということよりも、自分のその時の気持ちや願いだけのことを考えてしまうことが多いのだと改めて知らされます。

 礼拝で唱えることが多いと思いますが、「使徒信条」の初めのことばを思い起こします。「われは天地の造り主、全能の父なる神を信ず。」この信仰を私たちは告白しているのだということを、祈るたびに確認するのが大切だと教えられます。祈るとき、「主よ。あなたは天と地と海とその中のすべてのものを造られた方です」と祈ったならば、「お願いします」と進む前に、しばらく自分が祈ったことの意味を黙想するのはどうなのでしょうか。


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