みことばの光的毎日

聖書同盟「みことばの光」編集者が綴るあれこれ

支えられて

2016年05月13日 | 歴代誌第一

歴代誌第一 11章1−21節

 いっしょにドイツ語を学んでいる「仲間」は私たちを除くと女性6名なのですが、みなさんが私たちの娘たちのような年代。先生が「今度の日曜日と月曜日はどのような祝日なのですか…」と私に尋ねてこられたので、「Pfingstsonntag(ペンテコステ日曜日)とPfingstmontag(ペンテコステ月曜日)です」と答えました。これを機に、私が牧師だということが「仲間」たちに知られることになりました。

 「みことばの光」はきょうから「歴代誌」に戻ります。この箇所はダビデが全イスラエルの王となるところから始まります。ダビデは初めのうちはユダとベニヤミン部族だけが王としていたのですが、ここに来て他の部族もダビデを王であると認めることとなったのです。

 ここにはダビデを支える勇士たちの名前とエピソードが記されています。ヨアブはエルサレムを攻め取るのに功績を挙げた人物で、ずっとダビデのそばに仕える軍人です。次に三勇士が紹介されますが、きょうの箇所にはそのうちの二人の名前しか出ていません。ぜひ、サムエル記第二23章11-13節の併せて読んでください。なぜシャマの名が歴代誌で省かれているのかは不明です。

 ここから思ったのは、ダビデは人に恵まれていたということです。彼にはサウル王からいのちを狙われていたときにも、いっしょに行動する人々がいました。三勇士のエピソードもその中での一コマです。それは、ダビデが人の人気取りをしていたということではなくて、神にまっすぐに心を向けていたということゆえの、人望だったのではないかということです。

 自分を人の前でよく見せたいという思いは、いつも私たちの心にあるのですが、神の前に生きるという優先順位が人の信頼を勝ち得るのではないか、と考えます。


2011-2024 © Hiroshi Yabuki