みことばの光的毎日

聖書同盟「みことばの光」編集者が綴るあれこれ

地上に分かれ出た

2013年01月11日 | 創世記
創世記10章


 昨日は「みことばの光」編集のために出かけました。
 大寒を前にした今に、4月号の編集をするのも不思議なものです。「みことばの光」では、季節感を打ち出すことはほとんどないのですが、雑誌などの編集者は常に先を見て企画を立てるのですから、大変なお仕事だと思います。

 創世記10章には、ノアの息子であるセム、ハム、ヤペテの歴史が記されています。そして、この章は、「…大洪水の後に、これらから、諸国の民が地上に分かれ出たのであった」と括(くく)られています。
 聖書を読んでいて、系図が来るとちょっと読む気が減退するなどという声をよく聞きます。などと、他人事のように書いていますが、私もその一人。そんなときには、まるで卒業式で卒業予定者の名前が呼ばれるように、声を出して読むようにしています。すると、何となく身近に感じることもあります。(あくまでも、個人の感想です)
 だからといって、系図に記されている名前の人物のことがよくわかったということとは別です。

 ずっと以前、「人類みな兄弟」というキャッチコピーがテレビコマーシャルなどで流されていたことがあります。製作者やスポンサーが創世記10章を前提にして、コピーを考えたかどうかはわかりませんが、ノアの子どもたちから人は広がっていったのだということをよくよく考えてみますと、すべては神のご支配の下にあるのだなぁと、思えてきます。

 大きな人や小さな人、豊かな人や貧しい人、強い人や弱い人、できる人やできない人…こんなふうに分けて安心したり、がっかりしたりの繰り返しです。でも、もとはといえばすべては神様のご支配の下にあるのだと思うならば、ちょっとしたことで違いが気になる小さな自分の軌道修正ができそうですね。


  



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