みことばの光的毎日

聖書同盟「みことばの光」編集者が綴るあれこれ

わたしの王を立てた

2013年01月29日 | 詩篇
詩篇2篇

 
 通常国会がきのうから開かれ、安倍首相の所信表明演説が行われました。朝刊には、お決まりの野党の反応が紹介されています。「空にして疎…」などということばが並んでいます。民主主義の下では、野党は与党のチェック機関としての機能があるのですから、このような批判は当然だとも言えます。そんなことを思いつつ、1-3節を読みました。

 権力を持つ者は、それを他者に奪われないように務め、権力を求める者は、権力を自分のものにするため相手を引きずり下ろそうとする…こんなやりとりを、人の世は続けてきています。

 神はそのような国や人の間での権力の奪い合いを、笑っておられるというのです。怒っておられるというのです。
それは、まことの支配者である神を、そして神がお遣わしになる「わたしの王」に背中を向けて、互いの間で力を奪ったり奪われたりしていることへの笑いであり、怒りなのです。

 「みことばの光」には、時代のリーダーたちのように祈るようにと勧められています。「だから、この国の指導者たちはだめなんだ」と批評だけはするけれども、笑いはするけれども、祈ってはいないのではないか…と心探られます。

 この朝は、多くの人々がこの国の指導者たちのためにとりなしたことでしょう。

 



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