サムエル記第二 19章24−43節
昨日はティーンズの皆さんを迎えました。お昼はピザと唐揚げがメイン。ピザはちょっと焼き過ぎでしたが、みんなでトッピングしたのでとても美味しくいただきました。
アブサロムに追われてエルサレムを出たダビデ王は、再びエルサレムを戻ろうとして、マハナイムからヨルダン川のほとりまでやって来ました。本章は、ダビデをめぐる人間関係がエルサレム帰還に際して「整理される」ような箇所です。
メフィボシェテがダビデを迎えにエルサレムから下って来ました。その体裁は彼がダビデのことをひたすらに心配していたことを物語っています。
「あなたはなぜ、私とともに来なかったのか」のかとダビデが問うた時、メフィボシェテは「家来が私をたぶらかしたのです」、「彼がこのしもべのことを王様に中傷したのです」と答えました。この答えには彼の悔しさがにじみ出ています。
「家来」、「彼」とは、エルサレムから逃れるダビデのためにろばや食べ物で迎えたツィバのことです。ダビデは「メフィボシェテがダビデの失墜を喜び王位を待ち望んでいる」というツィバのことばを信じてしまいました。
しかし、目の前にいるメフィボシェテの姿から、ダビデはツィバのことばが偽りだということに気づきます。29節はなんとも歯切れの悪いダビデのことばだろうかと思います。メフィボシェテの訴えをさえぎるように、ツィバの悪口をこれ以上言うなとでも諌めているかのようにも響きます。
それはツィバの賢さ、抜け目のなさにダビデの心が動かされていたからです。17―18節には、メフィボシェテに先んじてツィバが家族総出で丁重にダビデを迎えた様子が描かれています。
しかしメフィボシェテは、ダビデの裁定に不満を漏らすことはありませんでした。「彼が全部取ってもかまいません」というメフィボシェテのことばから、彼が心からダビデの生還を喜んでいる様子が伝わってきます。ダビデの真の友が誰なのかは明らかです。
心から隣人の存在を喜ぶことができるようでありたいと願うものです。