創世記21章22ー34節
アブラハムは、20章ではゲラルに滞在し妻のことでアビメレク王に偽って災いを被らせますが、ここではゲラルから南東におよそ30キロほどのベエル・シェバに滞在しています。アブラハムは多くの富を持っていましたが、町をつくり周りに壁を巡らすようなことはしなかったのです。ヘブル人への手紙11章は『信仰の章』と知られていますが、アブラハムを次のように紹介します。
「信仰によって、彼は約束された地に他国人のようにして住み、同じ約束をともに相続するイサクやヤコブとともに天幕生活をしました。」(ヘブル11章9節)
神が約束された地に住むのだから、「自分たちの地だ」と主張して町をつくるのではなくて、その地にすでに住む人々の間に、ときには争い、ときには偽り…という生活を続けていたことが、22章の後半からもわかります。アビメレクは、以前サラのことでアブラハムの真実ではないことばによって災いを受けました。しかし、この箇所で彼はアブラハムのことを、「あなたが何をしても、神はあなたとともにおられる」とたたえます。交渉ごとの前なので持ち上げていると取れないこともありませんが、ここは素直にアビメレクの称賛だと受け取りましょう。
アブラハムは、アビメレクを恐れさせる存在にまでなっていたのです。
アビメレクは平和条約を結ぼうと提案し、アブラハムは「私は誓います」として受け入れます。そしてそのしるしとして七頭の雌の子羊を自分の群れからより分けてアビメレクに贈り、その地をベエル・シェバとしました。「七の井戸」と言います。「誓う」ということばは、神聖な完全数である7を意味することばの語根から出ていますので、それはすなわち「誓いの井戸」という意味なのです。
柳の木とは御柳(ぎょりゅう)のこと。ベエル・シェバの遺跡にありました。
22節のアビメレクのことばを、現代に生きる寄留者のあり方としたいと思います。
アブラハムは、20章ではゲラルに滞在し妻のことでアビメレク王に偽って災いを被らせますが、ここではゲラルから南東におよそ30キロほどのベエル・シェバに滞在しています。アブラハムは多くの富を持っていましたが、町をつくり周りに壁を巡らすようなことはしなかったのです。ヘブル人への手紙11章は『信仰の章』と知られていますが、アブラハムを次のように紹介します。
「信仰によって、彼は約束された地に他国人のようにして住み、同じ約束をともに相続するイサクやヤコブとともに天幕生活をしました。」(ヘブル11章9節)
神が約束された地に住むのだから、「自分たちの地だ」と主張して町をつくるのではなくて、その地にすでに住む人々の間に、ときには争い、ときには偽り…という生活を続けていたことが、22章の後半からもわかります。アビメレクは、以前サラのことでアブラハムの真実ではないことばによって災いを受けました。しかし、この箇所で彼はアブラハムのことを、「あなたが何をしても、神はあなたとともにおられる」とたたえます。交渉ごとの前なので持ち上げていると取れないこともありませんが、ここは素直にアビメレクの称賛だと受け取りましょう。
アブラハムは、アビメレクを恐れさせる存在にまでなっていたのです。
アビメレクは平和条約を結ぼうと提案し、アブラハムは「私は誓います」として受け入れます。そしてそのしるしとして七頭の雌の子羊を自分の群れからより分けてアビメレクに贈り、その地をベエル・シェバとしました。「七の井戸」と言います。「誓う」ということばは、神聖な完全数である7を意味することばの語根から出ていますので、それはすなわち「誓いの井戸」という意味なのです。
柳の木とは御柳(ぎょりゅう)のこと。ベエル・シェバの遺跡にありました。
22節のアビメレクのことばを、現代に生きる寄留者のあり方としたいと思います。