みことばの光的毎日

聖書同盟「みことばの光」編集者が綴るあれこれ

彼らといっしょに

2012年10月06日 | ヨハネの福音書
ヨハネの福音書18章15-27節


 仕事をする部屋の網戸にお客様が…。Img_3645
私よりもはるかに小さい身ですが、堂々として見えます。

 
 この箇所には、圧力を受けるペテロとイエスという二人の姿が交互に描かれます。
 ペテロがどうして大祭司の家の中庭にいることができたかの訳は、ヨハネの福音書が明らかにしています。「もうひとりの弟子」のヨハネは大祭司の知り合いだったのですね。

 ペテロがイエスを捕らえた側のしもべや役人たちといっしょに、立って暖まっていたという様子は、イエスとの関係を尋ねられて「そんな者ではない」と否定した後の行動としては、よくわかります。自分に圧力をかけようとする人にすり寄ることで保身を図ろうとするのは、ペテロに限りません。「私たちもこの世の一員となって、同様の表情を浮かべてはいないか」と「みことばの光」にあるとおりです。

 イエスはそうではありません。捕まえに来た者たちに、「それはわたしです」(5節)とお答えになったイエスは、大祭司の尋問に対しても、堂々としておられます。お一人で堂々としています。

 ペテロはもうひとりの弟子とともに、イエスといっしょに大祭司の中庭に入っていきました。けれども、彼はイエスとの関係を告白する好機に、「そんな者ではない」と言ってイエスを置き去りにしたのです。

 イエスを置き去りにして、「彼らといっしょに」いないだろうか、と問われます。
 



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