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☆「寅次郎の青春」と高田崇史「QED 百人一首の呪」感想

2007年01月07日 10時18分22秒 | 文学
男はつらいよ 寅次郎の青春テレビで「男はつらいよ 寅次郎の青春」を見た。
昨年見た映画で最も面白かった映画は、犬童一心監督の「ジョゼと虎と魚たち」だったが、今回の「男はつらいよ」も似たようなところで面白かった。
大学生の満男(吉岡秀隆)が自分の力のなさを実感するけどどうしようもできないという感じがとっても好きな部分だ。
こういう、大学生の、仕事はしていないしお金もないし、という敗北感を描いた映画というのが自分は結構好きなんだということを発見した。
山田洋次には珍しくキスシーンがあった。
後藤久美子の化粧をしなれない感じ、口紅の色だけが妙に浮いている初々しい感じ、も結構好きだ。

QED―百人一首の呪最近ニンテンドーDSで百人一首を勉強していて百人一首には興味があるし、日本で”見立て殺人”をやろうとするとマザー・グースが存在しない以上、百人一首を使うしかないのかなあという想いもあり、高田崇史の「QED 百人一首の呪」を図書館で借りて読んだ。
しかし、百人一首を曼荼羅にしていく過程は、ちょっと読めないんじゃないかと思った。ここまで百人一首に詳しい人はそんなにいないだろうと思う。
で、その曼荼羅が殺人事件の解決には、あまり関係がないようにも思える。

日本の本格推理ものはこのようなマニアックな知識、薀蓄が満載のものが多く、大学サークル的である。
日本の本格推理小説を読むのは、大学のサークル的なうだうだだらだらした仲間内の気分を味わうのが目的なんじゃないかとも思う。少なくとも僕はそこにだけは愉しさと懐かしさを感じる。
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☆「悪魔が来りて笛を吹く」見ました

2007年01月06日 02時53分38秒 | テレビ
稲垣吾郎が金田一耕助役をやる「悪魔が来りて笛を吹く」のテレビドラマを見た。
もっとも大きな感想は、モンタージュ写真は怖いということだ。
誰がモデルになってもそうなのかどうかは判らないが、榎木孝明の顔をもとに作ったと思われるモンタージュ写真はそうとうに怖かった。子どもだったら泣く。榎木孝明の顔がもともと怖いんじゃないかという気もしてくる。
昔、三億円事件の犯人の警官姿のモンタージュ写真がテレビに出るたびに怯えていたことを思い出した。
そういえば最近はモンタージュ写真というのがテレビに出てくることはないな。やめたんだろうか、怖いから。

ドラマを見ながらずっと犯人は国仲涼子なんだろうと思っていたが違った。
よく考えたら国仲涼子は依頼人なんだから犯人の可能性はかなり低い。
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☆年の初めはジャン・ジャック

2007年01月05日 01時13分01秒 | 文学
年賀状に、十二月に結婚したというものが二通あった。
ひとつは高校時代の、もう一通は大学時代の友達から、なのでどちらも僕と同じ年齢の男性。32歳くらいになると男もひっそりと結婚したくなるものなのかしら、と思った。
しかし別にひっそりと結婚したわけではなく、僕が結婚式に呼ばれていないだけなのかもしれないな、とも思う。
淋しくなんかないぞ。

コナン・ドイルの「シャーロック・ホームズの生還」は、
「ノーウッドの建築業者」
「踊る人形」
「美しき自転車乗り」
を読んだ。
「美しき自転車乗り」は最初ワトスンにひとりで調べに行かせておいて、出来が悪いと文句を言う。ホームズは性格が悪い。
この短編集ではとっても面白い、というものにまだ出合わない。
モリアーティ教授が死んでロンドンはつまらない街になった。

昨年の初めにルソーの「孤独な散歩者の夢想」と「エミール」を読んで、「エミール」はそうでもなかったが、「孤独な散歩者の夢想」が面白かったので他のも読もう読もうと思いながら、ここまで来てしまった。
「人間不平等起原論」を少しだけ読んだ。序文みたいなものがいくつか付いていてなかなか本題に入らない。
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☆ウラジーミル・ナボコフ「ロリータ」感想

2007年01月04日 14時29分43秒 | 文学
ロリータナボコフの「ロリータ」(若島正訳)を読み終わった。
第二部になって読みづらくなった。
第二部はハンバート・ハンバートが”トラップ”という自分の親戚に似た男に追いかけられているのではないかと思い、それが彼の被害妄想なのか本当にそうなのかわからない、という話が中心になっている。
終わりの、クィルティを殺しに行くあたりになると、もうほとんどどうでもよくなってきていた。エイドリアン・ライン監督の映画を見たのはかなり前だけれど、あの映画の、前がはだけた着物を着てうろちょろするクィルティを思い出した。

文庫のうしろに書いてあるように”世界文学の最高傑作”とは別に思わなかった。何がどうすごいのかいまいちわからなかった。
”ときに爆笑を、ときに涙を誘う”とも書かれているが、もちろん爆笑も涙も誘われはしなかった。
そんな高尚な爆笑をいままで誘われたことはない。
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☆今年の読書予報

2007年01月03日 23時15分34秒 | 文学
自分でもどうなるかわからないので計画というよりも予報といったものなのだけれど、今年読みそうなのは、いまのところ、
・モーム
・プルースト
・夏目漱石
・カール・マルクス
あたりになるんじゃないかと思っている。
モームは大好きなんだけれど、岩波文庫から新訳が出るらしいので読みたい。
プルーストはそろそろ。
最近ホームズを読んでいるので、夏目漱石もそろそろ読みたくなってきた。って何のことだかわからないが、ホームズと夏目漱石は僕の中ではわりとセットになってしまっている。
ヘーゲルを読んだので次はマルクスじゃないかと思う。
理由はこんな感じです。
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☆おおつごもりテレビ

2007年01月01日 23時42分51秒 | テレビ
紅白歌合戦に、由紀さおり・安田祥子が出ていなかった。
「トルコ行進曲」聴きたかったなあ。だばだばだ、だばだばだっ!
DJ OZMAは毎回おもしろいと思う。
これからも毎年名前を変え、手を変え品を変え、紅白歌合戦に出て欲しいと思う。あれ以上面白い演出が出来ている人はいまいない。
紅白歌合戦は今後ますます「ひょうきんベストテン」化していくと思う。鶴太郎がぴ、ぴ、ぴよこちゃんの歌を歌う日も近い。
美川憲一と小林幸子は毎年同じ衣装を着ているようにしか見えない。違いがわかる男になりたい。

紅白歌合戦のあとはジャニーズ事務所タレントのカウントダウンコンサート中継テレビを見た。
”マッチさん”と少年隊が出てきた。
サプライズゲストというくらいなら、光GENJIぐらい出して欲しいと思った。石原真理子ならもっとびっくりだ。

そのあとNHKで「年の初めはさだまさし」を見た。
全くさだまさしのファンではないので、歌が始まると退屈する。
ずっと葉書を読んでいればいいのにと思った。

ナボコフ「ロリータ」354ページ。
第二部になってつまらなくなった気がする。
ので、コナン・ドイルの「シャーロック・ホームズの生還」の「空き家の冒険」だけ読んだ。ホームズがなんと生きていた!
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