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☆手塚治虫「火の鳥 黎明編」

2009年02月16日 00時30分24秒 | 漫画
火の鳥 (1) (角川文庫)学生時代に読んだ時に、おもしろかったけれどところどころで退屈した記憶もあったのだが、案外そんなことはなく楽しんで手塚治虫の「火の鳥 黎明編」を読めた。ほんとにもっと退屈するかと思ったのだが、おもしろかった。ただのエコエコベレー帽おじさんではない。
黒澤明の映画を馬鹿にしてたけど、見てみると結構面白かったという感じ。
昭和の巨匠を侮ってはいけない。
火の鳥の顔は鳥なのに目がぱっちりしていて「リボンの騎士」のようなのだが(、というか手塚治虫的美少女顔なのだが)、そのせいで首を切られたりすると結構怖い。
どの話だったか忘れたが、鳥人間の惑星の話で、愛する男のために自分の脚を食べさせるかなんかそういう話があって結構怖かったのを覚えている。
「ジャングル大帝」の最終回は雪山で遭難してヒゲオヤジにレオが自分を食べさせる話らしいし、そのような話を手塚治虫はよく書いているのかもしれない。
今回の「黎明編」では、猿田彦の大きくなった鼻をナギが舐めるところがあり、こういうところが手塚治虫的なのだなあと思った。案外谷崎潤一郎とかに近いのかもしれない。
なまの肉体の感じを描いている。

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