ダブログ宣言!

ひとりでするのがブログなら、
ふたりでするのがダブログ。

小津安二郎監督『早春』

2017年06月24日 01時48分36秒 | 映画
小津安二郎監督の『早春』を見た。
夫が浮気をして妻が家を出て、その間に夫が転勤してそこに妻がやってくる、という小津安二郎のなかでは少し変わった話だった。
サラリーマンはつまらないという思想がさんざん語られて、そうだよなサラリーマンはつまらないよなと思う。
昭和31年の作品で、まだ戦友と飲みに行ったりしている。戦争の話も多く語られる。
奥さんを大切にしないといけない。
岸惠子は悪い女だ。

三浦という寝たきりになって結局は死んでしまう男がいて、とても不気味に描かれる。
こんな描き方をする小津安二郎を知らない。
『赤ひげ』で黒澤明がやっていたような描き方だった。
小津安二郎ではもっと明るいものが好きだが、この映画はとても印象に残る映画だった。
コメント    この記事についてブログを書く
« 三浦綾子『銃口 下』 | トップ | ヒッチコック監督『ヒッチコ... »

コメントを投稿

映画」カテゴリの最新記事