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茂木健一郎『幸福になる「脳の使い方」』

2016年09月22日 21時02分05秒 | 文学
茂木健一郎『幸福になる「脳の使い方」』(PHP新書)を図書館で借りて読む。
茂木健一郎がいまとは違って、昔は学歴に固執していたり、人前に出るのが恥ずかしかったりしていたという話が中心だった。
しかしどのようにして今のように変化できたかというのはあまり明確な記載はなかったように思う。おそらく、そういうのは自分でも分からないのだろう。僕も学生時代に比べればずいぶん変化したように思うが、どうして変化できたかは、言おうと思えば言えるような気もするがそれが本当に正しいのかどうかは分からないことだ。

村上春樹がマニアな人たちの人気があっただけなのに、世界に認められて日本でも認められるようになったというのは事実誤認ではないかと思う。
茂木健一郎が認識していなかっただけで日本で既に人気があったと思う。吉本隆明も竹田青嗣も加藤典洋も評価していた。江藤淳や蓮實重彦が評価していなかったということはあるが、あまり人気がなかったなどというようなことはなかった。僕などはあの時期村上春樹以外にいったい日本のどの作家を読めばいいのだろうと思っていた。
茂木健一郎の村上春樹への評価は変化したのだなと思う。そんなに評価していなかったはずなのに最近こっそり評価しているように思う。

あとがきに『赤毛のアン』について書いてあり、読みたくなった。

何はともあれ、最近の茂木健一郎の本のなかではおもしろかった。
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