小林秀雄『ドストエフスキイの生活』(新潮社『小林秀雄全作品11』所収)を読んだ。
もう随分前から読もうと思っていたが、ようやく読めた。意外にもたいへんおもしろかった。
評伝のようなものはあまり読まないのだが、おもしろかったので江藤淳の『漱石とその時代』も読んでみようかという気になる。そのくらいにおもしろかった。
なぜこの本がずっと読めなかったかといえば、最初にある「序(歴史について)」が読めなかったせいだと思う。これが数ページ続くのだが何が言いたいのかはっきり言ってよくわからない。何度か読もうとして毎回ここで躓いていたのだと思う。こんなものがずっと続くのかと思うと嫌になって読むのをやめていたのだが、それをすぎるととっても普通のドストエフスキーの伝記になる。おそらく小林秀雄としては、やはり最初にガツンと言っておきたかったんだろうな。まだ若いし。
ずっとおもしろく、最後にまたちょっと難しくなる。
なので、『ドストエフスキイの生活』を読んでいない人には、最初の数ページを我慢して読めば読めますよ、と言いたい。
ドストエフスキーの評伝で一番手に入りやすいものであるし、小林秀雄の代表作でもあるので、読めばいい本だと思う。
ドストエフスキーのギャンブル依存症にものすごく腹が立つ。病気です。
さて、私も、《今は、「不安な途轍もない彼の作品」にはいって行く時》(313頁)なのかもしれない。そんな気がする。
もう随分前から読もうと思っていたが、ようやく読めた。意外にもたいへんおもしろかった。
評伝のようなものはあまり読まないのだが、おもしろかったので江藤淳の『漱石とその時代』も読んでみようかという気になる。そのくらいにおもしろかった。
なぜこの本がずっと読めなかったかといえば、最初にある「序(歴史について)」が読めなかったせいだと思う。これが数ページ続くのだが何が言いたいのかはっきり言ってよくわからない。何度か読もうとして毎回ここで躓いていたのだと思う。こんなものがずっと続くのかと思うと嫌になって読むのをやめていたのだが、それをすぎるととっても普通のドストエフスキーの伝記になる。おそらく小林秀雄としては、やはり最初にガツンと言っておきたかったんだろうな。まだ若いし。
ずっとおもしろく、最後にまたちょっと難しくなる。
なので、『ドストエフスキイの生活』を読んでいない人には、最初の数ページを我慢して読めば読めますよ、と言いたい。
ドストエフスキーの評伝で一番手に入りやすいものであるし、小林秀雄の代表作でもあるので、読めばいい本だと思う。
ドストエフスキーのギャンブル依存症にものすごく腹が立つ。病気です。
さて、私も、《今は、「不安な途轍もない彼の作品」にはいって行く時》(313頁)なのかもしれない。そんな気がする。