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ドストエフスキー『未成年(上)』

2023年01月14日 01時08分51秒 | 文学
ドストエフスキー『未成年(上)』(新潮文庫)を読んだ。
光文社古典新訳文庫でもちょうど発売されているが、以前買っておいたので新潮文庫で読んでいる。光文社古典新訳文庫のほうが読みやすいのだろうか。おそらく読みやすくはなっているだろうが、そもそもこの話はとてもわかりにくく、興味を惹かれにくいので、読みにくさはさほど変わらないのではないかと思う。
ほんとうによくわからなくて、暴れ馬に振り落とされそうになりながら必死でしがみついて読んでいる感じ。
「あとで話す」「あとで話す」と言いながら話を引っ張っていた気がするので、後半になっておもしろくなることを期待する。前半はずっと何が行われているのかよくわからないまま、登場人物だけがたくさん登場する。ノートにメモしながら読んでいる。そうしないとすぐに誰のことを言っているのかわからなくなる。ロシア人はこれをすらすらとメモもせずに読めるのだろうか。名前に馴染みがあればもうすこしすらすら読めるのかもしれないとも思う。
妹のリーザ(リザヴェータ・マカーロヴナ)が、セリョージャ公爵(セルゲイ・ペトローヴィチ公爵またはもう一人のソコーリスキー公爵)の子供を妊娠していたという驚愕の事実を知って上巻が終わった。確かにそんなことまったく想像できなかった。
これからどんどんおもしろくなることを期待する。

たぶんドストエフスキーは読んだ後にすぐに二回目を読むくらいの読み方じゃないと理解できないように思う。あらすじはすでに頭に入った状態で、二回目はそれぞれの人物について自分の知人について考えるくらいの気持ちで考えるようじゃないと読めないのだろう。
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