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☆キルケゴール「死にいたる病/現代の批判」

2010年03月12日 21時05分20秒 | 文学
キルケゴールの「死にいたる病/現代の批判」(白水uブックス)を読んだ。
キルケゴールを読むのは初めて。
とっても、私にはむずかしかった。
どんな哲学書でもそれなりになにか分かることはあるものだが、これはほんとうに分からない本だった。キリスト教のせいだろうか。西洋の思想で分からないことがあればそれは、「キリスト教のせい」ということにして知らん顔をしてしまう。悪い癖だ。
一か所、「死にいたる病」のなかに、
《欠けているのは、自分の自己のうちに存する必然性(自分自身の限界)のもとに膝を屈する服従の力である。》(56頁)
というところがあり、「そうだそうだ」と思った。
夢を追い続けるのは良いことであるという呪縛があるのだけれど、ほんとうは現実に着地させる力のほうが大切である、というようなことだと思うけれど確かになあ。
そこだけ素晴らしいと思った。
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