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☆ダンテ「神曲 煉獄篇」感想

2010年03月29日 19時30分07秒 | 文学
ダンテの「神曲 煉獄篇」(河出文庫)を読んだ。
もうここまで読んだら最後まで読むことにするけど、あまりおもしろくない。
どこをどのように読んだら面白く感じられるのかすらわからない。
最後に、悪い記憶を忘れさせるというレテ川の水をダンテが飲んで記憶を失い、「この水は何ですか」と言っているところはすこし可笑しかった。「お前は悪い」と言われて、レテ川の水を飲み、記憶を失い、私は悪いことをしたことがない、と言うのもどうなんだろうと思った。それって良いことなんだろうか。反省って必要な行為なんじゃないか。
忘却のレテ川と、善を想起させるエウノエ川がセットになっているところがすごい発想だと思う。人の記憶を、電池交換とか再インストールとかのような発想でとらえているんだなあ。
次はとうとう天国!
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