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☆ドストエフスキー「白痴」下巻

2009年11月29日 18時19分22秒 | 文学
白痴 (下巻) (新潮文庫)ドストエフスキーの「白痴」下巻を読み終える。
前半に較べると、後半は話が追いにくくなった。
とくにイポリートの話が長くて、いやになった。

物語の最初にナスターシャの写真を見て、なにかを感じたムイシュキン公爵が、それと分からず彼女に会いに行き、会って彼女のことを愛していることがわかる。
ムイシュキン公爵の、そういうところ、を描いた小説なのかなあと思った。
この小説は、ムイシュキン公爵がナスターシャを好きなのかアグラーヤを好きなのかよくわからないのだけれど、実は、人間は誰かを一番好きであって他の人はそれ以上好きではなく、好きな人は誰かひとりであるはずだという考えが、そもそも虚構であるのだなと思った。
ほんとうはそのときそのときで、公爵はナスターシャが好きだったり、アグラーヤが好きだったりして、ナスターシャに泣き言を言われればナスターシャをかわいそうに思って彼女に付いて行ったり、アグラーヤといれば彼女と結婚しようと思ったりしているのだ。ある意味そこがムイシュキン公爵の白痴(ばか)なところなのだろうけれど、会う人会う人にやさしい感情を抱くという面では素直なひとなんだろう。
理屈をなくしたところでの人と人との付き合いを描いたものなのかなあ、というところです。
次は「悪霊」を読む。
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☆茂木健一郎「脳を活かす仕事術」

2009年11月29日 00時32分04秒 | 文学
脳を活かす仕事術茂木健一郎の「脳を活かす仕事術」(PHP研究所)を図書館で借りて読む。
情報処理の試験勉強中に読もうと思い図書館で予約していた本がやっと順番が回ってきた。
とくに驚くようなことも新たな発見があるわけでもないのだけれど、こういう本はたまに読んでこれからも頑張ろうという気分になるところに存在価値があるのだろう。
実際、そういう気分になった。
やっぱり英語の勉強ってやらないとなあと思った。また。

今回のこの本は「感覚系学習」と「運動系学習」は違うという話が主な論点だった。
感覚系というのは見たり聞いたりの学習、運動は手や口を使う学習のこと。
僕は、本はよく読むほうなのでひとの文章を読んでこれが良いとか悪いとか、ここはうまく感情が乗っていてすばらしいとか、あるいは下手だ、一行読んだだけでもクズだとわかる、とかそのようなことにはなっているのだけれど、自分の書いた文章が自分の厳しい批評の俎上に乗っけても満足いくものであるのかといえば全然そんなことはない。
それとこれとは違う。
それが感覚系と運動系の違い。
実際に手を動かしてやらないと出来るようにはならないものなんだよ、という話だった。
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