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「教科書検定撤回決起集会への参加」

2007年10月21日 | 「美ら島沖縄大使」便り
 先週10,15、県人会の呼掛けに応え、永田町の星陵会館で開催された「教科書検定意見撤回を求める総決起集会」に参加した。参加者は会場立錐の余地も無い600余人。東京沖縄県人会主催となっているが顔見知りの県人会メンバーは50名も居たか。“大江・岩波裁判”を支援する「沖縄戦首都圏の会」メンバーが圧倒的。もっとも200人前後のメンバーが沖縄から自腹で上京して来ていたのは驚いた。
 会場・各方面からの抗議演説を聞いて改めて確認したのは、この教科書問題の背景に南京虐殺、従軍慰安婦問題と並んで沖縄線に於ける“自決軍命”3課題が皇国史観にあること。そして皇国史観徒の文部省教科書調査官はこの三事実に極めて厳格、正確な記述を要求していることを感ずる。
 分り易く言えば“南京の犠牲者が当時の南京人口を越えていること”“慰安婦の全てが強制従軍ではないこと”。沖縄教科書問題は、例えば軍命とは参謀本部の作戦命令によって、系統的に文書で発せられたこと等“軍命”の厳格規定を問題にしているのか。
現地の一軍人がたまたま住民に自決を命じたとしてもそれは“軍の関与”であって教科書に書く程の“日本軍の組織的命令”ではないということか。県民の反応は情緒的、感情的で冷静・客観的・学問的ではないと言わんばかり。
 しかし、沖縄県民から見ると自決者が出たのは日本軍の駐留した島と地域がほとんどで、逆に日本軍の居なかった島では自決者は出ていないことなど“軍の関与”は明らか。そしてその“軍の関与”表現は文部省も認めている。今や沖縄問題というより教科書検定問題。旧軍人、一般県民を含めた沖縄戦の体験者、遺族、教科書調査官の討論や意見交換は不毛か?

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