幸せを科学するとは、私の研究課題でもある「人の感覚、思考」に関係しています。
今回は幸せを「脳科学」の見地からご説明します。
幸せに関わる脳内物質!
私たちの日常的な幸福感を構成する主たる幸福物質として、「ドーパミン」「セロトニン」「オキシトシン」の3つが特に注目されています。
ドーパミン、セロトニン、オキシトシンが充分に分泌されている状態で、私たちは「幸福」を感じる。
つまり、脳内で幸福物質が出た状態が幸せであり、幸福物質を出す条件というのが「幸せになる方法」であると言えます。
ドーパミンは「快感物質」とも呼ばれ、喜びや嬉しい時などに分泌されますが、過剰に分泌されると「興奮状態」になります。興奮状態が長引くと口から泡を吹き、痙攣と共に倒れることもあります。
そのようにならないように、セロトニンを脳内に分泌されることで、興奮した脳を宥め、沈静化させる働きがあります。この働きが「理性」です。
また、セロトニンは「抑制の物質」とも呼ばれ、リラックスしている時や微睡み状態など「心地良さ」の感情などの時に脳内に分泌されます。
オキシトシンは「愛情ホルモン」とも呼ばれています。
出産や母乳などに関係しているホルモンです。
また、オキシトシンは「幸福感、癒やし、安心感」を齎す働きがあります。
ストレスを緩和するホルモンとして注目されています。
母親が我が子を抱っこする時に脳内に分泌され、そして愛情が湧き上がり、母乳の出をよくするなどの働きもあります。
逆に、不安、恐怖などを感じる時には「ノルアドレナリン」などが分泌されると怯えなどの感情になります。こうした状態が続くとポジティブな思考にはなれず、笑顔が消えてネガティブな思考になると幸福感などを感じることは出来ません。
幸せそうに見える人は笑顔が耐えません。また、人の幸せを感じるには「価値観や欲求」など個人差のように違います。
ある人は、お金が沢山あると幸せだと感じるだろうし、ある人は健康で家族がいるから幸せだと思う人もいれば、愛する人と一緒にいたら幸せと思う人もおられると思います。
人が幸せと思う、感じる時は「達成感」、「満たされる」、「喜び」などの感情が一度に訪れるように感じた時に人は幸せと思い、感じますが感情ですから幸せの度合いにも違います。
人生のイベント、結婚なども好きな人と結婚することは幸せだと感じるでしょう!
結婚して、子供が誕生したら家族が出来たと幸せに思うでしょう。
一方では、詐欺師のように人を騙してお金を騙し取り、大金を手にして「やった」と思い、幸せだと思うのもその人の幸せです。
つまり、人が普段あまり無いことや満たされ、癒されたり、愛情を感じたりして「幸運」だと感じた時には、人の脳内に「幸せホルモン」、アドレナリン、セロトニン、オキシトシンなどがバランスよく分泌された時に「幸福感」を感じます。
まさしく、幸せは脳内で作られると言うことです。
センスプロデュース研究所、葛西行彦