センスプロデュース研究所!

ヒトの五感と脳の関係、ヒトの五感の重要性の提唱、研究を行っている者です。

妬み、嫉妬を感じる脳!

2013-04-23 00:00:40 | 人の脳
独立行政法人 放射線医学総合研究所 (理事長:米倉義晴、以下、放医研) 分子イメージング研究センター*1分子神経イメージング研究グループ(須原哲也グループリーダー) の高橋英彦主任研究員らは、東京医科歯科大学保健衛生学科 (松浦雅人教授)、日本医科大学精神神経科 (大久保善朗教授)、慶應義塾大学精神神経科 (加藤元一郎准教授) との共同で、fMRI*2を用いた研究により、人が妬みを持つ感情と他人の不幸を喜ぶ感情に関する脳内のメカニズムを明らかにしました。
妬みは現代人の誰もが持つ普遍的な感情と言えます。また、私達は他人に不幸が起こると通常同情をしますが、反対に喜ぶ場合もあり、“他人の不幸は蜜の味”と呼ばれる非道徳な感情を持つことがあります。これらは私たちがごく普通に持ちうる感情ですが、これらの感情が脳のどのような機能によってもたらされるかはこれまで不明でした。今回の研究では、高橋らが考案した心理課題を被験者に与え、その時の脳内の活動をfMRI により解析しました。その結果、第1に妬みの感情には前部帯状回*3と呼ばれる葛藤や身体的な痛みを処理する脳内部位が関連していることがわかりました。次に、妬みの対象の人物に不幸が起こると、線条体*4と呼ばれる報酬に関連する部位が活動することがわかりました。

さらに妬みに関連する前部帯状回の活動が高い人ほど、他人の不幸に対して線条体が強く反応することが明らかとなりました。
本研究は、妬みや他人の不幸を喜ぶ感情を脳科学的に解明したという点で画期的な成果です。また、特定の脳活動から次に起こる精神状態や脳活動を予測するという脳科学における新たな展開をもたらすことになりました。今後、心の問題の客観的評価、科学的な心理カウンセリングや情操教育法の確立などにも寄与するものと期待されます。本研究の成果の一部は、独立行政法人科学技術振興機構戦略的創造研究推進事業 個人型研究 (さきがけ)「脳情報の解読と制御」研究領域 (研究総括:川人 光男) における研究課題「情動的意思決定における脳内分子メカニズムの解明」(研究者:高橋英彦) の一環として行われたもので、本研究成果は、2009年2月13日 (米国東部時間 12日 14時) に米国科学誌「Science」に掲載されます。

妬み、嫉妬などはさらに妬みに関連する前部帯状回の活動が高い人ほど、他人の不幸に対して線条体が強く反応することが明らかとなりました。
つまり、他人の不幸は蜜の味と使用されるように、妬みや嫉妬はライバルの人ほど強く感じるのである。
これらの感情は「線条体」という脳部が感じるが、同時に「尾状核」と言う脳部は、人の愛に関わる脳部でもある。
尾状核では、愛情を感じて、人を愛する感情が脳の奥底から湧き上がるのはそのせいである。
不思議なことに、愛情と嫉妬、やきもちなどの関係はこの「線条体」が深く関わっているのです。

人を愛すること、愛する人に片思いしていて、その愛する人に、恋人が居たとしたら、そこで嫉妬の感情が生まれる。愛する思いが強ければ、強いほどこの脳部の働きが活発になるのです。
他人の不幸は蜜の味とは言え、度が過ぎてしまうと、人に迷惑をかけるので、妬みや嫉妬は程々にしたいものです。
五感プロデュース研究所、五感音楽企画、荒木行彦、


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