センスプロデュース研究所!

ヒトの五感と脳の関係、ヒトの五感の重要性の提唱、研究を行っている者です。

現生人類、混血か ゲノム比較で推定

2011-04-27 00:00:40 | 感覚、五感
旧人と現生人類、混血か ゲノム比較で推定 独など国際チーム 
2010年5月7日 提供:共同通信社
約3万年前に絶滅した旧人「ネアンデルタール人」のゲノム(全遺伝情報)を骨の化石から解読したところ、現生人類とわずかに混血していたと推定されるとの研究結果をドイツのマックス・プランク進化人類学研究所や米バイオ企業などの国際チームが7日付の米科学誌サイエンスに発表した。
旧人と現生人類は数十万年前にアフリカで共通の祖先から枝分かれした近縁種で、ある時期、地球上で共存していたとされる。混血の有無は人類学上の論争の一つで、これまでは無かったとする説が有力だった。今回の研究では、両者のゲノムの比較で現生人類だけに特徴的な遺伝子も判明。今後、人らしさとは何か、絶滅と拡大の命運を分けた鍵は何だったのかという理解が進みそうだ。
研究チームは、クロアチアの洞窟(どうくつ)で見つかった約4万年前の旧人女性3人の骨粉標本を分析し、ゲノム全体の約60%を解読した。一方でアフリカの南部と西部、フランス、中国、パプアニューギニアの現生人類5人のゲノムも解析。旧人と比較した結果、枝分かれの地であるアフリカの人より、それ以外の現生人類の方が旧人のゲノム配列に似ており、ゲノムの約1~4%が旧人由来と推計された。
人類学では、共通祖先の一部がアフリカから欧州に渡り旧人に進化、欧州や西アジアで生活する一方、アフリカに残った共通祖先から現生人類が現れ、約7万~8万年前に中東に進出、その後、欧州やアジア、米大陸などに広がったと考えられている。研究チームは、現生人類がアフリカを出て各地に広がる前の中東時代に、旧人と混血したと結論づけた。
また、現生人類に特徴的な遺伝子として、精神や認知の発達、代謝、頭骨や胸郭の形成にかかわるものなどが見つかった。
※人類の進化
約700万年前、アフリカでチンパンジーとの共通祖先から枝分かれして始まった。まず、直立二足歩行をするようになったアウストラロピテクス属などの猿人が登場。次に脳がより大きく、石器を使うホモ・エレクトスなどの原人が現れ、約180万年前ごろにアフリカを出て中国やインドネシアまで広がった。一部は欧州に進出し、約20万年前に旧人のネアンデルタール人に進化した。ネアンデルタール人は現代人より脳が大きく、がっしりとした体格で、毛皮をまとっていたとされ、西アジアまで広がったが絶滅した。一方、アフリカに残ったグループの中から約20万年前ごろ、現生人類のホモ・サピエンスが出現し、世界に拡大した。
以前私のブログで紹介した。人の脳の歴史、強大化した人の脳を説明したことがあるが、今回は人類のゲノム(遺伝子)の話である。
例えば、チンパンジーと人間のゲノムの違いは実は数パーセントの違いしかないのです。この数パーセントの違いが姿も頭脳の違いでもあるのです。
但し、チンパンジーなどから進化、枝分かれした人類の進化。
約700万年前、アフリカでチンパンジーとの共通祖先から枝分かれして始まった。まず、直立二足歩行をするようになったアウストラロピテクス属などの猿人が登場。次に脳がより大きく、石器を使うホモ・エレクトスなどの原人が現れ、約180万年前ごろにアフリカを出て中国やインドネシアまで広がった。一部は欧州に進出し、約20万年前に旧人のネアンデルタール人に進化した。
人類の子孫は、13種類ほどが存在し、数百万年の間で1種類を除いて(ネアンデルタール人)、20万年前に存在していた1種類が残り、私たち現代人に繋がったのです。生き残った現代人の直接の先祖、これら総称して「ホモ・サピエンス」と名付けられ、「賢い、人」を意味する生物が現在も子孫を繁栄させているのです。
但し、恐竜のように2億年もの間繁栄し続けたスケールから考えると、我々ホモ・サピエンスは僅か700万年、いや数百万年なのである。
今後、人類が発展し、繁栄するのは億年単位で繁栄するかは誰にも分かりません。これら人類の発展、子孫繁栄も私たち人類「ホモ・サピエンス」の脳に関係している。脳、考え方一つであるという現実なのです。専門家は核戦争から人類は絶滅する。一方は自然破壊などの環境悪化から人類は絶滅するなどの様々な仮説が立てられています。人類の過去はこのようにゲノムの研究が進むにつれて解明もされて行きますが、人類の未来について誰一人と分からないのです。
但し、「ホモ・サピエンス」「賢い人から」「愚かな人」に成らないで欲しいと願うばかりです。
五感プロデュース研究所、研究員、荒木行彦、






  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする