センスプロデュース研究所!

ヒトの五感と脳の関係、ヒトの五感の重要性の提唱、研究を行っている者です。

高BMIが肥満の過体重男性の脳卒中死と関連

2008-02-27 00:11:32 | 感覚
提供:Medscape肥満度指数(BMI)が高く収縮期血圧が高値の男性は脳卒中死のリスクが高いことを新規の研究が示唆している。
【2月7日】肥満度指数(BMI)が高く収縮期血圧が高値の男性は脳卒中死のリスクが高いことを新規の研究が示唆している。
中国人男性を対象としたこの大規模な住民対象研究から、過体重か肥満のみられる人ではBMIが脳卒中死を予測することが示唆される。
死亡率について検討したこの前向き研究には、中国全土のサーベイランスセンター145カ所から、試験組み入れ時に既知の心血管疾患が認められなかった40-79歳の中国人男性211,946人が登録された。
研究者らが10年間の追跡調査を行ったところ、BMIと収縮期血圧、収縮期血圧と脳卒中死には強力な正の相関がみられるものの、BMIと脳卒中死には線形相関が認められないことが明らかとなった。
「BMIが25 kg/m2未満の場合は、BMIと他のいくつかの脳卒中リスク因子が逆相関することにより、血圧に及ぼす高BMIの有害作用が相殺される可能性のあることが本研究結果から示唆される」と、著者らは述べている。
オックスフォード大学(英国、オックスフォード)のZhengming Chen, DPhilが率いたこの研究は、1月31日付の『Stroke』オンライン速報版に掲載されている。
不透明な関連性
研究者らによれば、BMI上昇と虚血性心疾患の正の相関が複数の前向きコホート研究で一貫して報告されている。
しかし、BMIと虚血性脳卒中の関連性を検討した研究には相反する結果が出ており、BMIが脳卒中、主に虚血性脳卒中と正の関連性を示すと結論した研究もあれば、少なくとも出血性脳卒中については関連性をまったく認めなかったとする研究や逆相関を報告している研究もあると研究者らは述べている。
この研究には、中国全土の45地域(都市部および農村部)に設置された疾病サーベイランス拠点145カ所から、40歳以上の男性だけを募集した。これらのサーベイランス拠点は中国政府が1980年代に設置したもので、中国全土の死亡統計の全国代表標本を提供している。
ベースライン時に喫煙などの曝露歴について、標準化された調査票を用いた聞き取り調査を全研究参加者に実施した。身長、体重、血圧、最大呼気流量率の測定を行った。
初回調査後は研究参加者に対し、死亡登録簿を用いた受動的監視と、地域居住委員による能動的確認を年1回実施した。死亡原因についての情報は、主に公的死亡証明書から入手した。
高率の出血性脳卒中
本研究参加者の平均収縮期血圧は124 mm Hg、平均BMIは21.7 kg/m2と、典型的な西洋人集団の値よりもはるかに低値であった。
研究期間中の死亡は27,758件であった。これらの死亡のうち、5,766件(20%)は脳卒中が原因であった。これらの脳卒中死のうち570件の原因は詳細不明であった。残りの死亡原因は、3,609件(69%)が出血性脳卒中、1,231件(24%)が虚血性脳卒中、356件がくも膜下出血であった。
本研究の著者らは、ベースライン時の収縮期血圧が3 mm Hg高くなるごとに脳卒中死亡率が5.6%高くなると報告している。しかし、BMIの高い男性のほうが収縮期血圧も高いという事実にもかかわらず、BMIが25 kg/m2を上回る男性にしか脳卒中死亡率の上昇は認められなかった。
Chen博士によれば、高率の出血性脳卒中はアジアによく認められる特徴である。「出血性脳卒中が白人集団よりも東アジア人集団に高率に認められることは長い間よく知られていたことであるが、その理由は完全には明らかとなっていない。本研究ではその理由の解明に当たることができなかったが、我々は現在、この問題に挑むため、血液試料を用いたはるかに大規模な前向きコホート研究を中国で実施中である」と、同博士は米国脳卒中学会の声明の中で述べている。
本研究は中国保健省、英国医学研究審議会、イギリス心臓病支援基金、英国癌研究所、対中国世界銀行融資、ならびにカナダ国際開発研究センターの支援を受けた。著者らは関連する金銭的関係がないことを公表している。
これらの事から分かることは、肥満体の体型と高血圧では、脳卒中に疾患する可能性も高く、特に家系の病歴(遺伝的)要因も重なり、脳卒中や心筋梗塞などのリスクも高くなるのです。
私が危惧しているのは、脳卒中など中年以降の人達の病気と思われているが、実は子供や若い人達に急激に増加しているのである。
主な原因は、運動不足と食事の欧米化によって、偏った食事内容、塩分の摂取、カロリーオーパの食事内容によるものである。
塩分のオーバー摂取は高血圧に繋がり、オーバーカロリーは肥満体に繋がるのです。
私が他に危惧しているのは、身体的な不健康だけではなく、脳の働きまで運動や食事の内容が重要なのです。
運動不足や偏った食事は、脳にダメージを与え、酸素不足や栄養不足を招き、疲れやすく、イライラしたり、すぐに感情的に成ったりするのである。
ヒトの脳は酸素を40%、栄養素も20%を必要とする燃費の悪い臓器である。それだけ活発に働き、常に活動しているからである。
だから「脳と内臓は繋がっている」です。
皆様も、脳の正常化と脳の健康、身体の健康のために、運動と食事のバランス、ストレスの低減などに心がけ、「すべては健康脳」のために、規則正しい生活に努めましょう!
五感教育研究所、主席研究員、荒木行彦


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