ト-ハク2

2015-08-16 00:00:50 | 美術館・博物館・工芸品
東京国立博物館に久しぶりに行ったのだが、前の記憶と比べると、展示がいたって外国人向けになったような気がする。

本館では、ありのままの日本ではなく、日本の美を正面に打ち出している。確か、佐倉の方は日本の醜い過去にも触れているような気がするが、そこまで見ていく外国人はいないだろう。

それで、高円宮家コレクションとして根付が数十点展示されていた。象牙や宝石、また陶器などで作られた根付である。この根付と言うものを外国人に説明するのはかなり難しい。つまり日本人に説明するのも難しいということだ。何かの紐の恥につけられるものということだが、何の紐に付けられるのか、はっきりしない。なんで、そんなところに芸術を追求するのだ、ということになる。

思うに、身の周りをすべて芸術品で囲んで生活する人(つまり、貴族とかバブル長者とか)が、さらに美術品を身につけようと考えたものだろう。ある意味、入墨と同じ心かな(たぶん違う)。

nagarebosi


で、この根付にはそれぞれ名前が付いているのだが、大部分は、その根付の造形に対する名前で、花の名前や動物の名前が多いのだが、一つだけ気にいったネーミングがあった。少年が上を向いている根付だが、「ながれぼし」となっている。少年が夜の空を渡る一筋の光の流れを目で追っている。「夜空をながめる少年」ではなく「ながれぼし」というネーミングに主客逆転表現が感じられる。

そして、東洋館。ここで気付いたのは、韓国からの女子学生たちが相当数、自国の焼物を調べていることだ。検索システムをハングルで読んでいるので、博物館に所蔵の品を確認しているのだろう。何人かがそういうことをしていた。もしかしたら、植民地化を図ろうとしていた時期に、日本人が持ち帰ったのだろうか。実際には、当時から韓国、日本、中国の陶器(磁器)は高い評価を得ていたので、適正な対価を払って購入したものだろうと思うが、評判が悪いなら、返してしまってもいいかもしれない。もちろん、何かの問題を帳消しにしてからだろうが。竹島占拠とか・・


エジプト関係も、良品を収集していたようだ。

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ミイラもあれば神様の化身である各種の鳥たち(ハヤブサとかトキとか)の像はなまめかしい。

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さらに猫もいる。エジプト文明が現代人に送った最大のプレゼントだろうか。実際は、穀物を狙うネズミがいたからこそ、猫が愛用されたのだろう。

ちょっとした差かな

2015-08-15 00:00:08 | しょうぎ
解けてうれしい詰将棋という小冊子を購入していて、郵送される雑誌の中に、発行者である三宅さんがニュース記事を入れてくれるのだが、先日送られて記事は、「大津・将棋を孫に伝える会代表」として読売新聞の「しが県民情報」の記事のコピーだった。その中で、2011年に仲間と二人で「将棋を孫に伝える会」を設立し、今年の2月からは、団体名に「大津」を付けた、となっているのだが、コピーの余白部分に、「大津・将棋を孫に伝える会」と「将棋を孫に伝える会」とは別組織です、と訂正を書き込まれている。

ということは、新聞は不正確な記事を書いた、というよくある話になるのだろうか。あるいは、大きな差ではないのだろうか。共産党と日本共産党の差程度なのだろうか。

あるいは二人組織と一人組織の差なのだろうか。

生涯わからないままになる謎の一つなのだろう。


さて、8月1日出題作の解答。

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まで25手詰。

動く将棋盤は、こちら


今週の問題。

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実戦ではありえない形の実戦型配置。

わかったと思われた方は、コメント欄に最終手と総手数を記していただければ、正誤判断。

今のマックにできることは

2015-08-14 00:00:50 | あじ
あまりハンバーガーを食べるわけじゃないけど、小都市の駅前とか、時間が30分ほどある時などにマック他に行くことも時々ある。月1位かな。

今の日本マクドナルドの決算は、いかにもフリーフォールという感だが、新聞のグラフをよく見ると、売上高は、年々、ほぼ直線状に毎年300億円ずつ下がっている。損益は毎年150億円ずつ悪化しているということは粗利率からいって普通の現象だから、この会社の状況は、単に「売れなくなった状況が続いている」ということで、よく言われる「FC化の強行」とか「鶏肉問題とか異物混入問題」ということは副次的原因なのだろう。あるいは原因じゃないかもしれない。

(日経関連紙より)
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それと、日本では(世界でも?)落ち目の企業には行かない、という消費者行動が顕著だ。たとえば複数の最小単位である二人がマックに行くには、どちらかが、「マックに行こうか」と提案して、もう一人が「そうしよう」と合意しないといけないわけだが、落ち目(負け犬)企業は最初から、提案されない。

で、この前、六本木のバーガーキングに行ったのだが、やはりかねがね思っていた、マックバーガーの問題を思い出してしまった。つまり、バーガーの肉の固さとバンズ(パン)の柔らかさのアンバランスなこと。元々、日本のマックは、前歯でバンズをかみ切れるように、フカフカスカスカで卵抜きの特注品(大手メーカー製)なのだが、狂牛病事件のあと産地を変えたため固くなった牛肉とマッチしてなく、バンズが口の中で溶けてしまったあとも肉塊をグチャグチャと噛み続けなければならない。「肉が固い」と思うか「バンズが柔らかい」と感じるかは様々だろうが、他社のバーガーの場合、口の中に肉が残ったりはしないわけだ。

そして、せっかくのチャンスを逃している朝マック。朝の時間はトースターの準備時間と言うことで、マフィンとフィレオ(バンズを焼かずに蒸す)とホットケーキに特化しているが、これなどは供給者の自己都合をユーザーに押し付けているだけだ。だいたいバーガーはメインのメニューじゃないのかと思うわけだ。昼はコンビニ弁当だけど、朝のマックは許せるって人だっているはずだ。夜の時間だって、バンズに食材を挟み込むんじゃなく、野菜と肉とバンズを別皿で食べたい人だっているわけだ(洗う皿の数が増えると困るのだろうか)。

で、そういう普通の話は、2013年ごろから上がっていたようだが、何ら変わっていないし、最近は、特にアボガド関連で、「メニューの写真と実物が違う」という声が多いようだ。アボガドがゴロゴロという写真に対して、アボガドがつぶれてペーストみたいだ、ということ(見ればわかるのだから、現場の声を聞くまでもないだろう)。日本人の特徴として、そういう場合、現場で文句をつける人はまずいないのだが、不信感がさらに重なっていく。

一方、ワタミグループも不振に追い込まれているようだが、こちらも「落ち目企業には冷たい国民性」、「工場生産食品の味の限界」というところに陥っているような気がする。セブンイレブンのお惣菜もおいしかったのだが、チキンの照り焼きも3回食べると、そろそろ飽きたかなって感じになっているので、工場生産食品のメニュー多角化は簡単ではないが、夜はワインとピザでも出したらどうなのだろう。どうせ真空パックの食材を冷凍して使っているのだし。

消されたライセンス(1989年 映画)

2015-08-13 00:00:36 | 映画・演劇・Video
kesareta007シリーズの第16作。冷戦前最後の作だが、もはや冷戦とは何の関係もないストーリー。ボンドは麻薬取引のボスを捕まえにアメリカに行くわけだ。そして、逃亡する飛行機ごと捕獲してしまうのだが、米国の警察官が200万ドルで買収されてしまい脱走される。

ティモシー・ダルトンは前作と本作の二作で降板。前任のロジャー・ムーアは本物のスパイのように硬派の顔をして、実際はコミックを演じていたが、ダルトンは逆で、コミカルな面相なのにやることが冷酷卑劣。殺人マシーンだ。

題名の消されたライセンスというのは原題では単にLicence to Killとなっていて、殺しのライセンスということなのだが、ボンドは組織の軟弱な方針に反対し拳銃を返さず、退職。あくまでも逃げた麻薬王を殺す目的で活動を続ける。まず、裏切った警官をサメに食わせて、買収資金を略奪し、活動資金にする。

基本的にロジャー・ムーアもショーン・コネリーも無暗に殺人をおかさないのに、ダルトンは、組織を離れたのにまったく意に介さず、邪魔者は次々に殺害していく。こんなことしていいのだろうかと思うが、水中銃が活躍して海は赤く染まる。登場人物は、全員一筋縄ではいかないので、敵も味方も裏切り者が続出。

殺人方法も過激で、シリーズの今までの作ではサメに食われるというのは、最高級の恐怖だったが、本作では、歯車に巻き込まれて肉塊になったり、減圧室に閉じ込められて頭蓋骨が爆発したり、ボンドの方も、乗り移った飛行機からパイロットを突き落したり、やり放題。最後は敵をガソリンローリーごと爆発させてしまう。

コミカルな容貌でシリアスな演技をするのとシリアスな容貌でコミカルな演技をするのとではどちらが観客に喜ばれるかというと後者ではないだろうか。ということで、次作ではボンド交代となる。本作ではボンドガール二人との二股交際が破たんの危機となるのだが、結論は不明のままとなる。

海も空も陸も混雑

2015-08-12 00:00:33 | たび
海と空と陸のすべての混雑がわかる場所。

それは、アクアラインの海ほたるだろう。まず、クルマの入場制限があって、路肩に並ばないといけない。それと空いたスペースに手際よく係員が誘導するのだが、その場所が島のはずれだったりするわけだ。猛暑の中、日なたに誘導されると辛いが、運よくといっていいだろう。日陰の遠い場所。

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そして、回転ずしを食べながら外を見まわすと、いつもは大勢集まる横浜東京方面が暑過ぎるらしく、あまりランドマーク物体のない千葉側の方が人気だ。遠くにLNGタンカーが見える。東電袖ヶ浦発電所だろうか。猛暑の中の電力量確保のためLNGがかなりの量、東京湾内で燃やされているのだろう。

さらに海上には何隻もの釣り船が出ている。肉眼で見える範囲で釣り客は何も釣りあげていないようだ。バラス人ばかりに見える。暑いのにご苦労さまだ。

そして頭上を次々に航空機が低空通過し羽田空港に数分おきに着陸している。新幹線以上の狭い間隔だ。旅行客もご苦労さま。乗員の方もご苦労さま。それと管制官の方もご苦労さま。

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いつもはスカイツリーや高層ビルがはっきり見えるのだが、海面からの水蒸気ですべてがもやっている。何も観ないと、意外に余計なことを考えずに心が落ち着くものだ。

無人島に行っている間に、都会に大惨事があって自分だけ無事だったというシチュエーションの場合、こういう気持ちになるのかもしれないが、妙なことを書くと実現したりすると困るのでこれ以上は思考停止にする。

野口英世像の周辺事情

2015-08-11 00:00:26 | 歴史
noguchi激夏の上野公園を歩くことになり、日陰の道をさがす。道じゃない所に木陰はあるが、デング熱という記憶がある。遠い記憶のようだが去年のこと。暑過ぎて蚊の種類が違うのだろう。デング熱は9月になってからかな。ということで、半木陰道を歩いていると、国立科学博物館の前で、前髪パーマの方の銅像が登場。野口英世さんだ。でも、なんとなく上野公園にあることに唐突な感じがした。

そして後日、色々な角度で調べてみたのだが、「上野の銅像」という観点でまとめてみることにした。

上野公園には、現在5つの銅像があるそうだ。

1.西郷隆盛 これは有名。さらに犬付き。西郷どんと犬の彫刻家は別人だ。なぜ、上野公園かというと、江戸を無血(ではないが)開城したあと、上野の森に立て籠もった残党を打ち払ったからだ。ただし、一網打尽にできず、多くの敵が逃げ出して、その後の東北北海道での戦闘が続くことになった。

2.小松宮彰仁親王 赤十字活動の中心人物だが、昭和の初めに建立された関係もあり、軍服で乗馬している。宮家は戦後なくなり、銅像が残った。

3.野口英世 実は、世界的医学者であり研究中コンゴで亡くなった野口英世を記念する銅像を戦後の平和国家日本にも建てようという運動があって、やっとの思いで資金が集まったそうだ。1951年に建立。手に持つのが試験管。細菌の研究ならシャーレの方が似合うが、立像となると試験管ということになったのだろう。以上の三人は全身像で、それぞれ犬、馬、試験管という小道具が使われている。

4.ボードワン博士 オランダの医学者だが、消極的意味合いであるが、上野公園があるのは彼のおかげとも言える。明治の終わりに東京大学医学部を大きくしようということになり、転居先候補地が二つに絞られたそうだ。本郷と上野。博士は、上野の森を開発することによる自然破壊を懸念し、本郷を推薦したそうだ。

さらに、この博士像(胸像)には重大な問題があった。1973年に建立された時、発注を受けた外国人彫刻家は、博士の顔を確認せずに自分の弟をモデルにしてしまった。しかし、その後、博士の顔のデータが明らかになり、似ていないことが発覚。2006年に胸像はすげかえられることとなった。偽物の行方は不明。

5.安井誠一郎 初代東京都知事。1947年に初代東京都知事となっている。本人の名誉のために書くが、胸像が建立されたのは本人の没後4年後、1966年である。


ここで一考すると、本来なら銅像を建てるべき人がいることに気付く。上野という地名の元にもなっている。藤堂高虎だ。近江生まれで戦国時代後期に活躍し、主を7人換え、最後は家康の右腕となる。築城の名手である。江戸の都市計画も彼の町割りによる。地下鉄が複雑なのも彼のせいだ。伊賀上野を本拠地としていたため、江戸での住いの地を上野と呼ぶことになった。付け加えると松尾芭蕉も藤堂藩の武士で、上京したのも藩のコネだった。

ネットで調べたところ、高虎の銅像は今治城、津城、滋賀県の高虎公園内に三像があるがいずれも馬に乗っているようだ。坐像としては伊賀上野城にある(観たことはある)。日光東照宮にも像があるようだが詳細はわからない。

弊ブログでは彼の書いた藤堂家の家訓二百ヶ条の現代語訳&解釈について、今でも訪問者が続いているようで、もし建立をめざす寄付金集めがあれば1万円は出してもいいと思うのだが、さらに調べると、何としたことか藤堂家の墓地が上野にあることがわかった。

そして、その場所は、上野動物園の園内なのである。

ということで、今度は藤堂家の墓参りに行こうかと思うのだが、動物園に墓参りに行くというような人は、1年間に一人でもいるのだろうか。黒服だけは避けなければならないだろう。

ところで、米国にある野口医学研究所だが、そこのサプリを最近は愛飲している。小袋に分けて輸入したりはしていない。

日本人は、どこにいったのか

2015-08-10 00:00:46 | 市民A
仕事上の都合で東京都内で何カ所か移動し、そのつど太陽の洗礼を受ける。2020年夏の大行事を受注するために東京都がとった姑息な手の一つである気温測定地の移動(ビル群から公園へ)の効果も打ち消されてしまったようだ。

で、気がつくと、日中の街を歩く人や公共交通機関を利用する人の半分ぐらいが外国人だ。みかけでは区別できない外国人もたくさんいるわけで、実際には日本人はほとんどいないかもしれない。

もう少し観察すると、外国人のほとんどが観光客で、多くは友人や家族連れでいて、当然ながら各種外国語で会話している。さらに声が大きい。ということで、日本語を聞くことはできない。さらにいうと英語も聞こえないため、歩くだけで孤独感があふれてくる。

ホテルのロビーにも日本人は僅かだ。

つまり、暑過ぎて、日本人は外出を控えていて、外国人は観光旅行にきているので、暑くても外に出ているというような構造なのだろうか。

そして夕方5時過ぎると、日本人が大量に移動し始める。たぶん飲み屋に向かう気力も出ないだろう。早く帰らないと、帰宅電車が故障して、人間缶詰めになったりするわけだ。

中国の休みは春節と国慶節のあたりなので、今は欧米系夏休みなのだろうか。あまり爆買いは期待できないかもしれない。

きっと北海道は人であふれているだろうと推測するが、札幌も暑いらしい。

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2015-08-09 00:00:37 | 市民A
上野の東京国立博物館に行くが、暑い。上野公園の日なたを歩けば、バーベキューになりそうだし、日陰を歩けばシマシマ蚊の餌食になりデング熱に罹る。で、バーベキューを選ぶ。

それで、常々思っているのだが、東京国立博物館(トーハク)って、展示が趣味的だ。それでもいいのだが、なにか展示方針に芯がないような気がする。やはり敗戦国だからだろうか。

歴史と言うよりも、美術史といった展示で、やはり国立ということで、いい物を揃えている。

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埴輪。埴輪は無表情と思っていたが、表情の豊かな埴輪もある。思うに、どんな時代でも岡本太郎のような表現の天才がいたのだろう。たぶん、有名な吟遊詩人とかいたのだろうが、歴史の波の中に消えたのだろう。

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そして、焼き物の世界。明らかに、技術的には中国の影響を受けているが表現的自由性を確保しながら日本の陶器は進んでいった。

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能面。能面の中でも「鬼系」でないものは、人間の顔をしている。人間の面を人間がかぶるというのはどういういみだったのだろう。世阿弥の本を読んだことはあったが、個性を消すというようなことが書いてあったが、理解できなかった。

そして、通常であれば、能面や茶器の後の美術は浮世絵ということになるが、その間の芸術として、武具の展示がある。靖国神社みたいだ。驚くことに、それらの部屋は満員だ。それも欧米系外国人が日本の兜や鎧に魅入っている。やはり彼らは好戦的なのが好きなのだろう。日本人は、水墨画や浮世絵に群がる。

根付の駒

2015-08-08 00:00:39 | しょうぎ
先日、東京国立博物館(トーハク)で、高円宮コレクションとして数十点の「根付」を鑑賞した。根付とは、外国人に説明するのは難しいのだが(つまり日本人に説明するのも難しい)、色々な用途で用いられる紐のはじにつけられた小さな断片で、象牙や石製品や木製品、陶器などさまざまだ。紐の反対側の本体は財布だったり袋だったり色々。

つまり、さりげないところに配置された日本美ということなのだが、ふと思い出したのは十年以上前に、将棋の駒(金将)に穴が開けられたものを、根付として使ってくださいと言われたこと。探してみると簡単に発見。産地は不明だが柘植(つげ)だろう。

そして思いついたのは、最近ひもの端につけるものを探していたこと。

室内灯の紐が短く、紙ひもをつないで延ばしていたものの、何か先につけないと格好がつかなかったわけだ。寝たきり老人みたいな話だが、眠くなったら5秒で睡眠することになっているので、眠い、と感じたら瞬時に暗くしなければならない。

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金将根付にはこれ以上の説明は要らないだろうが、常々この金将という駒が好きになれない最大の理由があって、裏に文字がなく白地であることだ。

なんとなく、天国と地獄のようなものを感じてしまう。王将は取られたら負けだから天国と地獄でいいのだが、金も裏になにか文字を書くようにしたらどうだろうか。


さて、7月25日出題作の解答。

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▲3四飛 △1三玉 ▲1四銀 △2二玉 ▲3二金 △1一玉 ▲2二金 △同玉 ▲3一飛成まで9手詰。

二手目に△2五玉は、▲3五角成 △1六玉 ▲1八香で逃走失敗になる。

動く将棋盤は、こちら


今週の問題。

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わかったと思われた方はコメント欄に最終手と総手数と酷評を記していただければ正誤判断。

ディナーコースにアイスクリームが2つ

2015-08-07 00:00:29 | あじ
5年振りの猛暑だそうだ。2010年→2015年→2020年東京五輪?

会食場所を選ぶ気力がないため、ホテルのレストランでディナーコースをとることにする。

大きなバッグを引き摺る外国人客の間をすり抜け、レストランで選択肢の少ないメニューの中から普通のコースを選ぶ。


そして、まず最初に登場したのが、オードブルでもなくスープでもサラダでもなく、アイスクリーム。猛暑対応メニューだろう。といってもホテルだから、これに技をかけなければならない。

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下地にコーンとクリームを練ったものを焼いて、上にはオリーブオイルのアイス。オリーブオイルを混ぜてから冷やしたのだろう。初食感だ。

そして、その後は普通のフレンチ的ディナーだが、ワインを飲まずに生ビールばかり飲んでしまう。

そして、すべての食事が終わってコーヒーと一緒に登場したデザートが、再びアイスクリーム。

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白桃のジュレの上に白桃のシロップ煮があって、その上にあるのが、バターのアイスクリーム。これも初食感だ。

最近プレミアムアイスクリームが売れているようだが、こういったオリーブオイルやバターをつかうものもあるのだろうか。中華風ごま油アイスだってあるかもしれない。

苫小牧沖フェリー火災

2015-08-06 00:00:33 | 市民A
商船三井フェリーの「さんふらわー だいせつ」の火災について、色々と考えているうちに、「そういえば、苫小牧沖にいるフェリーの画像があった」ということを思い出す。

念のために、画像ファイルをさがすとフェリーは写っているが、さんふらわーマークではなく、時刻から推定すると、仙台からの太平洋フェリーのものと思われる。

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どうも弊ブログに登場すると、不幸の始まりみたいなことがよく起きるようで、ちょっと気が引けるが、今回は大丈夫だろう。

亡くなった二等航海士の方が悔やまれるが、日頃、消火訓練をしていても本番じゃないので、「総員退船」の時期の統一認識ができてなかったのかもしれない。

総員退船というのは、業界用語では、アバンダンといって辞書では「放棄する」というような表記になっている。難しい単語だが知っている人が多いのは、大昔には「赤尾の豆タン」という受験用の小辞書の最初がアバンダンで次がA・ボムだったからだろう。「放棄」と「原爆」。

船員にとって、船を見捨てるのは忍びないということで、最後まで鎮火にこだわり、犠牲になる人が多いが、海上保安庁の方に言わせると、「早めに退船して後始末は私たちに・・、」という人が多い。

暗に「どうせ、保険でフルカバーなのでしょう」というわけだ。

そして、その大きな保険会社のこと。東京駅前の赤い建物が本社だが、社員の高学歴がスゴイわけだ。東大どころじゃない。ハーバード卒業もいる。

なんとなく割り切れない感じが残る。

リビング・デイライツ(1987年 映画)

2015-08-05 00:00:41 | 映画・演劇・Video
007シリーズ第15作。ボンド役が交代。ロジャー・ムーアからティモシー・ダルトンに。

livingdayli


で、ムーアの時は、喜劇化の一途を辿っていったシリーズを、急にハードにしてしまった。

ただ、冷戦構造の最終章の時代だったことによるのだろうが、ソ連というのが崩壊感覚に描かれ、そのソ連に納得できない硬派の人たちにすりよる武器商人やダイヤモンドの密輸商人、麻薬売買などのグループが入り混じり、どのグループも正しくないというような設定になっている。

なんのためにボンドは戦うのか?本当はよくわからない。単に自己の職業意識だけのような気もするし、深くはわからない。だいたい役者はシナリオに沿って演技するだけなので、なかなか難しい。

で、今回はボンドガールがボンドのトロフィーガールではなく、戦友みたいな立場になっている。最終的にベッドにいって何かをやるのかどうかも定かじゃない。もしかしたら、フェミニストにも映画館にきてもらいたくなったのだろうか。こういうのは、何作か観ていると、少しずつかわっていくものだ。

しかし、次々に新しいアクションを考えるの、大変だろうなと同情。

すでにシリーズの6割を経過。見終わったら、寂しくなるのだろうか。ボンド・ロス状態。ある評論家は、007シリーズと座頭市シリーズには共通点が多いと書いているのを読んだのだが、そんなとんでもない説には到底納得できない。シナリオでも書こうかな。

詰将棋のファンだが、問題集を解いているうちに、問題を作る方が好きになったのだから、アクション物を見続けた結果、シナリオを書く気になるかもしれないが、最近の記憶力の衰えから、登場人物が多いとベンチに座らせたまま登場させなかった控え選手みたいなことが起きそうだし。プロレスのシナリオなら二人シナリオだから大丈夫かも。

「ガチ」

2015-08-04 00:00:01 | 市民A
7月22日の弊ブログの「八重洲の看板」の最後の方に、画像の左隅で看板の一部しか読めない「来」の文字と「チ」の文字は、何を意味するのだろうという意味のことを書いた。周辺の看板からいうと、「投資系」か「腰痛系」ではないかと思ったのだが、八重洲口、つまり東京の玄関を通る機会があったので確認してみたのだが。

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未来ガチ

と書かれていた。

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投資用デザイナーズマンションの会社の商標らしい。ガギグゲゴのような濁音ネーミングは、「覚えにくいが、忘れにくい」という特徴を持つのだが、その覚えにくいという欠点を改良して、覚えやすく忘れにくいというものにしたのだろうか。

そして、この東京の玄関口のビルの看板だが、上階から一階に至るまで看板だらけであるのだが、主に高利貸しと腰痛関係(マッサージ)だらけなのだが、思えばどこの街でも、駅前はそういうものなのだろう。

浜松城の地下に眠る財宝は?

2015-08-03 00:00:39 | The 城
浜松に行くなら「浜松城」ではないかと、なんとなく思っていた。というのも家康の出世城として有名で、この地で17年間、密かに天下を狙っていたとされるからだ。

そして現地では報じられないが、織田・徳川連合が三方ヶ原で武田軍と戦い、特に徳川方は大敗北を喫し、家康は討死寸前のところを家臣の身代わり作戦によって逃げ帰ったのだが、その時に馬上で脱糞してしまったと言われている。

おそらくは慣れぬ強米を食べた上、恐怖感により大腸のコントロールが利かなくなったのだろうが、馬から下りて用を足す時間がなかったのだろうと思われる。家康は他にも秀吉から江戸行きを命じられたのも小田原城攻略の時に並んで立ちション中だったとか、結構臭い話が多い。

そして、浜松に向かう新幹線車内で勉強を始めると、武田軍が三方ヶ原に入ってきたということは、連合を組む徳川と織田の間に進軍したことになり、なんという傲慢な作戦だったのだろうと思いはじめた。しかも織田側も大軍を用意していて、徳川家康が早まって速攻かけなければ、違う展開になった可能性もある。

ところで、浜松の人気観光スポットをみると浜松城はベスト10どころじゃなくベスト20位の不人気だ。どういうことなのだろう。

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それで、不案内なバスで浜松城に向かい、地図に従い浜松城公園の中を歩くと、かわいい矢倉のような天守閣が見えてきた。実際には城の機能は天守閣ではなく本丸の方だが、いざとなれば天守閣に立て籠もらなければならないのだが、どうみても小さすぎる。

どうも昭和33年に鉄筋コンクリートで再建された時に、元の図面がわからないということで、以前より小振りに作られたようだ。あるいは新国立競技場みたいなドタバタがあろうか。大阪城もそうだが、あまり歴史を無視した城を再建するのは、どういうものかと思える。中途半端だ。不人気の理由もそこにあるのだろうか。

そして、この建物の地下には、地下井戸がある。籠城するためのものだが、他の城では石垣の外側(つまり天守閣の外)に井戸があるケースの方も多いと思われる。もちろんそれでは包囲されると水が飲めなくなる。

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で、最初は風呂だと思ったものが井戸だったようだ。井戸の中は真っ暗で何も見えないのだが、発光させて撮影してみた。後で画像を見ると驚愕の埋蔵金が見えていた。

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金色に光り中央に穴があいているのは金貨だろうか。茶色に見えるのは金貨が錆びたからだろうか。銀色の貨幣は大小さまざまが見えるが、銀貨だろうか。


そして、新幹線の出発時刻も迫っていて、大慌てでタクシーに乗るのだが、昼食に食べたうな重のあまりの美味さで胃腸が驚いたからだろうか、ふいに腹痛が始まってしまった。家康公ではないので、タクシーに乗ったまま出してしまうと、新幹線に乗ることすらできなくなるのだろうと、頑張った。

楽器博物館

2015-08-02 00:00:12 | 美術館・博物館・工芸品
浜松の人気スポットの一つが楽器博物館。有名な楽器メーカーがここにある。したがって音楽イベントも多く、楽器の街なのだ。

浜松駅から徒歩10分(実は、なかなか複雑だが)のところにある。展示は、世界各地の楽器を見せるだけではなく、その楽器がどういう音を奏でるかという観点でも展示されていて、ヘッドセットを耳に当てると音色が聞こえる。

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東アジアコーナーでは、日本の隣にある朝鮮半島の楽器がならんでいて琴に似た楽器が二種類あって、そのうち一つは、琴とは異なり弦で弾くようになっている。

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そしてアコーディオン。ずいぶん小さい。これが標準的だったのだろう。アコーディオンに色々な機能をつけることにより機種は大型化し、NHKのど自慢みたいなことになった。

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そしておるがん、風琴と書く。朔太郎の詩で、おるがんをおひきなさいおんなの人。というフレーズがあったはずだ。当時の日本では、おるがんは超高額品で、米国や欧州から輸入していた。ちょうど日本に海外のミッション系スクールが増加していった時期には、各教会は欧米からオルガンを輸入していた。