トーハク1

2015-08-09 00:00:37 | 市民A
上野の東京国立博物館に行くが、暑い。上野公園の日なたを歩けば、バーベキューになりそうだし、日陰を歩けばシマシマ蚊の餌食になりデング熱に罹る。で、バーベキューを選ぶ。

それで、常々思っているのだが、東京国立博物館(トーハク)って、展示が趣味的だ。それでもいいのだが、なにか展示方針に芯がないような気がする。やはり敗戦国だからだろうか。

歴史と言うよりも、美術史といった展示で、やはり国立ということで、いい物を揃えている。

haniwa


埴輪。埴輪は無表情と思っていたが、表情の豊かな埴輪もある。思うに、どんな時代でも岡本太郎のような表現の天才がいたのだろう。たぶん、有名な吟遊詩人とかいたのだろうが、歴史の波の中に消えたのだろう。

yakimono


そして、焼き物の世界。明らかに、技術的には中国の影響を受けているが表現的自由性を確保しながら日本の陶器は進んでいった。

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能面。能面の中でも「鬼系」でないものは、人間の顔をしている。人間の面を人間がかぶるというのはどういういみだったのだろう。世阿弥の本を読んだことはあったが、個性を消すというようなことが書いてあったが、理解できなかった。

そして、通常であれば、能面や茶器の後の美術は浮世絵ということになるが、その間の芸術として、武具の展示がある。靖国神社みたいだ。驚くことに、それらの部屋は満員だ。それも欧米系外国人が日本の兜や鎧に魅入っている。やはり彼らは好戦的なのが好きなのだろう。日本人は、水墨画や浮世絵に群がる。


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