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10月17日、午前11時30分頃のことだ。都筑区にあるキリスト教系(上智系列)の中高一貫の進学校であるサレジオ学院(男子校)の正門付近に高速度で乗用車が突っ込む。歩道にいた生徒たちを直撃し、高校1年の2名が死亡、1名重体、6名重軽傷。クルマは反動で反対側の公園に飛び込む。
結局、この事故を起こした23歳の男は、危険運転致死傷罪で起訴された。最高懲役20年で、かつ日本の法令としては異例の他の罪に最高30年を限度として加算されることになる。しかし、いくら長期間彼が服役しても、二人は還らない。
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法定速度40キロのところを100キロ以上出していたことが、タイヤ跡や、学校の防犯カメラの分析で明らかになっているらしい。(本人は70キロくらいと証言している)
私が、まず気になったのは、月曜の11時半になぜ大勢の高校生が歩道にたっていたかということなのだが、「中間テスト」の時期でテスト終了後だったということ。運が悪い。かつて、日比谷線が中目黒で事故を起こした時も麻布の生徒が試験中で犠牲になっている。
次に、40キロとか70キロとか100キロとか言っても、なぜ歩道に突っ込まなければならなかったのだろうということ。報道では、右カーブといっていた。自分で確認に行くことにした。
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問題の道路は大通りから直角三角形の長辺のように斜めにショートカットするように走っている。大通りとの交差点から200メートル程度なので、速度から言って、交差点を曲がったのではなく、直進してきたのだろう。確かに現場の直前は右カーブがきつい。時速40キロでも相当ハンドル操作には慎重さが求められる。実感としては、時速60キロから70キロが限界と思える。何しろカーブの先がよく見えない。そういう意味だと、このカーブは制限速度をさらに30キロくらいに落とすべきなのだろう。何らかの事情で40キロのところを60キロで走る車は多いが、このカーブはそれではかなり危ない。まして100キロ超だとまず曲がれない。
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さらに現場にはガードレールがあるのだが、カーブが特にきつい場所まで設置されていて、正門の前では、少しカーブが緩くなることもあり、ガードレールが切れている。また学校への各種資材搬入のためもあるのだろうか。そこに飛び込んだのだろうか。クルマが飛び込んだ道路反対側からみると、1台の違法駐車車両があったのだが、暴走車と同じコースを高速で走ると、急カーブで死角となり、駐車車両をかわすには反対車線に逃げるしかないが、そこにクルマがくれば正面衝突になる。
私見では、直前のカーブの走行速度が十分に(少なくても物理的に40キロまで)落ちるような対策を建てると同時に、正門の構造を変えたほうがいいのではないかと思うのである。さらにいえば、ガードレールが少し貧弱だ。
そして、この男が、なぜ、数百メートルを暴走したのか?彼の考えはまったく理解できない。
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