
まず、この事件、マスコミ報道では現在の東京三菱銀行港北ニュータウン支店を撮影していったのだが、これは、昨年6月に引越してきた場所。その前は、別の場所で別の名前の支店であった。「荏田(えだ)支店」。徒歩10分ほど離れた場所だ。銀行番号005、支店番号303はそのままだ。現在は二階が進学塾になっているが、銀行のあった場所にはまだ入居者はいない。事件の大部分は、この場所で起きている。

現在、東京三菱の行員は17,500名と言われ、さらに派遣社員が7,000人。ずいぶん派遣社員の比率が高い。実際には、女性行員を派遣会社に移籍しただけで、人件費項目から、一般経費にすりかえただけなのかもしれない。それなら、一般行員と仕事は同じということなのだろうが、逆に重要な仕事を与えると、転勤させられないので、こういった事件が起き易い。渉外担当をしている派遣社員は550人いるということだ。三菱銀行自体、以前は「金を貸してやる」という殿様商法だったため、交際費がほとんどなかったという話を東京銀行関係者から聞いたことがある。正社員で外回りが得意な行員が少ないのかもしれない。
ところで、この事件で思い出すのは、2003年に発覚したシティバンク横浜支店長(当時45歳)の着服事件。こちらは18億円。渋谷支店長、横浜支店長在任中にこちらもほぼ同様の手口で、顧客の自宅を回って(あるいは銀行の個室で)、架空の高金利商品を売り込む。ところがシティの支店長は、やや、やり口が雑で、銀行には入金しないでいきなり着服。その上、自分も東京スター銀行へ転職までしてしまえば、発覚は必然だったのかもしれない。懲役7年を求刑されているようだ。その時の事件の被害者も、この近くに住んでいる老人が狙われている。
一方は、堅実主義の顧客層の東京三菱、一方は冒険主義のシティバンク。かたや派遣社員、かたや支店長。対照的ではあるが、結果には大差がない。
しかし、二つの事件に共通の事実を発見。容疑者の名前だ。どちらも「かわ」ではじまる。東京三菱、「川・・・・」。シティ、「河・・・」。合理的説明(こじつけ)を考えねば・・・
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