
そして、私のスコアの言い訳などブログで読みたいはずもないだろうから、数行にまとめると、2ヶ月前の足の捻挫の結果、曲がらなくなった足首と皿のずれた可動範囲の狭い膝とつきあいながら完走。あるバンカーでボールの後ろに草が生えていなければ80台だったのに・・というのが言い訳のすべて。
ところで、ゴルフ場は若洲ゴルフリンクスという。東京のウォーターフロント。電車の駅で言えばJR京葉線や地下鉄有楽町線の「新木場駅」から東京湾に突き出した半島状の埋立地にある。そしてこのあたり一体は、実は「夢の島」という夢も希望もない生ゴミの廃棄場だったのだ。昭和40年代には生ゴミは焼却せずに、遠くへ遠くへと都内から集めて、今の新木場駅のあたりの「夢の島」やさらにその先の若洲にまで捨てていたわけだ。ゴミの上に砂をまき、さらにゴミを重ねて砂を重ねて・・・・(現在は燃やして体積を減らしてから処理している)ついでに言うと建設費は55億円で、造成に使った土は、新宿の都庁を建てる時に出た残土を使ったそうだ。
そのため、ゴルフ場の開業当初は、メタンガスが地中から発生するため、ガス抜きの管が地上に出ていたり、プレー中の喫煙は爆発の危険があるため厳禁になっていたそうだ。現在はガスは出てこないそうだから、火花が出るようなショットを打っても安全だ。
そして、このコースはゴルフリンクスと名前がついている。リンクスというのは、海岸のコースでスコットランドあたりの、強風と変わりやすい天候の中で自然と格闘しながらプレーするという意味を表現し、日本でも難しいコースが多い。しかし、評判ではこのコースは平坦で易しいとの声が多かった。風は強いといえば強く、風力発電所の風車が何本か見えるのだが、東京湾の一番奥なので、風向きはあまりかわらずに安定している。そして、何しろ暑い。水分をどんどん補給し続ける。
ところが、めったに無いはずのリンクス向きの天候が牙を向いたのだ。5組のコンペの1組目の我々の組が最終18番ホールでティーショットを打ち終わると、突然、遠雷の光と音が響く。「ややっ」と思うまもなく、2発、3発と稲妻が走る。サイレンが鳴り出し、あわてて、ポコポコとゲートボールのようにボールを進め、あっという間にホールアウトしクラブハウスに逃げ込む。その瞬間にスコールが始まる。あとの4組は避難小屋にいるのだろう。ゴルフ場に確認すると、30分くらいで警報は解除するからというから、ほったらかして風呂に入ってでてくると、さらに大雨。
しかし、雨に対して、ここのゴルフ場はまったく弱い。自然が作った地形でないため、降った雨が自然に流れる傾斜もなければ水路もない。無秩序にあちこちに水溜りができる。そして、雨が止むと水溜りは流れるのではなく、しみ込むという形で消えていく。結局、中断は1時間にもなり、雷の避難所はスーパードームのように混雑していたようだ。我々の組の4人は、まったく待ちもしないで雨にも濡れず、風呂まで浴びて、既にパーティルームにいるのだが、白い眼で見られそうなので、「雨には濡れたことにしよう」と口裏を合わすことにしたのだ。
ところで、話は変わるがゴルフをオリンピック競技に入れようとする動きがある。確かに野球よりはポピュラーかもしれない。そして、一方では東京がオリンピックを誘致するという動きがある。2016年がターゲットらしい。2008年の北京、2012年のロンドンの次だ。その時、ゴルフが正式競技となっていたら、ここでも使ってみたらどうだろう。易し過ぎるという問題はあるが、ゴミ処理という世界共通の問題の一つの帰結として、ゴミ埋立地にして公営ゴルフ場を作って遊んでいる。というモデルの世界への提示だ。モッタイナイ精神だ。いや違うかな??
しかし、一説では、強権都知事が目指すオリンピック誘致は、本当は2016年ではなく、2008年の開催地が何らかの理由でコケた時、東京は直ちに交替(横取り)できる、ということを国際世論にアピールしている、ということらしいのだ。おそろしきゆさぶりだ。
では、そろそろ開票速報を確認して、今週の投資戦略を考えねば・・
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