宿代を踏み倒されたホテル

2008-08-06 00:00:47 | 市民A
40歳男性の外務省官僚が品川区のホテルのセミスイートに293日間泊まって、代金52,500円×293日=約1,500万円を踏み倒した、としてホテルの女性社長が堂々とインタビューに応じていた。途中、10日に一回は代金の請求をしながら、ついに1円も払われず、外務省の官舎に退出。



とても払えないので、シングルルーム単価(13,125円)に値切れないか交渉中のようである。実際は、途中で請求行為を行っていないと、この手の代金未請求は1年で時効となったりするので、表沙汰にしたのかもしれない。また逆に、売掛金を「回収不能」として損金算入しようとしても、税務署は簡単には認めない。


しかし、なんらかの事情で、家族と別居するのは個人的問題だが、どうみても「おかしな話」だ。もちろん公務として、外務省の「つけ」でホテルの予約をとることがあるだろうが、それとは違うのは、1週間もすればわかるはず。本人はロジ坦だったそうで、ホテルとの付き合いもあるだろうし、外国からの賓客が泊まった後、ホテル料金が払われないままになって、しかたなく機密費で穴埋めしたり、とかその手の仕事をやっていたのだろうから、最初は色々あったとしてもだ。最後は、自室にテレビゲームを持ち込んだり、魚を焼いたりして、ついに追い出されることになった。甘い(?)生活はいずれ終わる。

だが、どうみても、全体として、おかしい。

まず、品川のホテルとは、どこのホテルか、というと、テレビで一瞬建物が映って、わかった。目黒駅の西にある「ホテル・プリンセスガーデン」である。目黒の西なら目黒区ではないかというと、そうではない。だいたい目黒駅は目黒区ではなく品川区。このホテル。建物敷地の中央に区の境界線がある。元は三条家の所有になる、歴史的な土地だが、とりあえず直接的関係は不明。

料金は、シングルが13,125円、ツインは18,900円、問題のセミスイートが52,500円、そしてスイートは105,000円である。ツインの値段を見ればわかるが、あまり高級な値段ではない。ホテルは多目的な利用法はあるが、ちょっと「あいまい宿」な料金である。

たとえば、先日話題になった山本モナ様のご愛用の五反田のラブホテルはStay:9,800円だそうだが、みのもんた氏によれば、「私なら都内の17,000円のシティホテルを利用するだろう」ということだそうだ。目黒なら、そういう利用客も多い感じだ(みの氏の推奨ホテルがどこかは不明)。



そして、今のところ報道されていないのだが、この「踏み倒された!」と憤慨しているホテルの女性社長だが、Kさんという。日本在住者(国籍不明)。数年前に政治記事として話題になっている。その数年前には経済記事にもなっている。

2003年10月。岐阜県の美濃カントリー社長として、名古屋国税より5億7千万円の脱税を指摘される。

2006年4月6日。元ペルー大統領フジモリ(フヒモリ)氏との婚姻届けを東京で提出。これによりフジモリ氏は、藤森謙也からK謙也氏となる。(ただし、フジモリ氏は、現在、ペルーで服役中である。)

実は、この婚姻届提出の2日後、2006年4月8日、弊ブログ『国際問題に巻き込まれなければいいのだが』で実名で取り上げている。

この大いに政治的複雑さを抱えたホテルとその社長、今回の事件と関係があるのかないのか。大いに裏が感じられそうだが、よくわからないのである。が、調査能力の限界から、とりあえず、調査終了。


しかし、いかにも女性向のホテルと感じたのだが。ランチが安かったような・・


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