「夢の華」、図書館で借りて、・・

2007-11-17 00:00:06 | しょうぎ
10月27日、弊ブログ「詰将棋マスターピース」の中で、詰将棋界で「昭和四天王」と呼ばれる人たちと、その代表作品集のことを紹介した。

「駒場和男氏/夢まぼろし百番」
「上田吉一氏/極光21」
「若島正 氏/盤上のラビリンス」
「山田修司氏/夢の華」

このうち、駒場氏、上田氏、若島氏の作品集は買い集めたのだが、一冊、「山田修司氏/夢の華」だけは、新刊の購入が困難、ということだった。古本関係をあたると、元の定価3,570円に対し、19,800円となっている。とほほだ。

390927e9.jpgしかし、手に入らなくなると、とりあえず探してみたくなるのが人情だ(そんなの私だけかもしれないが)。そして、とりあえず、ある図書館の蔵書になっていることを発見し、自宅近くの図書館に転送してもらう。そして、やっとの思いで、この古典的一冊を開いてみる。詰将棋が100題。それも1ページを見開きにすると左右に二題ずつである。6ページ目から55ページまでが問題の部分で、実は60ページ目から311ページまでの252ページが100題の解説と、詰棋界の有名人の評価の談である。

そして問題は、図書館から借りた本は2週間で返さなければならない。ざっと解答の方を見ると、大部分が数十手詰。とても2週間で100題を解けるわけもなし。そこでアーカイブ化してみようと思う。問題は方法。1ページずつコピーをとって本と同じようなものを作るというのも考えられるが、全317ページである。作業的にメゲるのと、コピーというのは私の美感にまったく合わない。

そして、あれこれ悩んだ結果、将棋ソフト「柿木将棋」でディジタル化してしまおうと、思ったわけだ。もちろん、本の中の作品解説については、1作ずつディジタル化する過程で読んでいき、詰棋譜はkif方式。つまり、詰め手筋がソフト上で動くようにしてみたわけだ。実際にはコピーより大変だった。問題をソフト上の盤面に配置し、柿木将棋で解いてみる。そして、本に書かれている作意と同じならばそのままファイル化していく。

390927e9.jpgところが、これが簡単ではない。まず、ソフトの解答が柿木将棋と一致しないものが4題あった。これは変化手順が作意より長いが、駒が余るというものによる。作者が宗看・看寿を意識しているため、厳密さより完成度を優先しているからだ。さらに困ったことに、安いパソコンのスペックでは、まったく問題が解けないものが4題あった。それらについては、「柿木将棋」と「東大将棋」を組み合わせてやっと完成。そして、それらの棋譜は「禁断のCD-R化」ということになったのである。

全題、駒を動かしてみて感じたのは、「宗看・看寿」を強く意識していることだろうか。基本構想は序章(混乱の整理)、主題の呈示、疾走、フィナーレということだが、そういうパターン通りにことを進めていくと、最後に1歩足りなくなったり、銀のスキマから逃げられたりする。思いつくと、指揮者がオープニングで指揮棒を振り下ろす直前に、一瞬、胸のハンカチに手を触れたのが、暗号鍵だったりするわけだ。


390927e9.jpgさて、11月3日出題の解答。

▲4四桂 △同歩 ▲2二龍 △同玉 ▲2三銀 △3一玉 ▲4三桂不成 △同金 ▲3二金まで9手詰

既視感たっぷりというところ。一見して初手▲2二龍から本譜通りなのだが、いきなり龍が入ると△4一玉と逃げられる。一旦4三に空間をあけておけば、△4一玉には龍金交換でいい。また二手目に同歩でなく、△4一玉なら▲2一龍 △3一合 ▲5二銀 △同金 ▲3一龍以下で9手駒余りとなる。

逆算で手を伸ばそうと思ったが、あまり名案が浮かばなかった。



390927e9.jpg今週の問題は、「解決までの筋」及び「収束に必要な素材」を見つけることが重要。

1二歩の意味が解った時は、問題が99%解けた時だが、最後の1%の罠に注意すること。



いつものように、解けたと思われた方は、コメント欄に最終手と手数と酷評をいただければ正誤判断。



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