チップを間違えて失敗

2015-08-31 00:00:43 | あじ
最近、苫小牧に行った時のこと、地元の料理店のカウンターで、地元の方とメニューを見ながら食べ散らしていたのだが、「チップ焼(2100円)二つ」というオーダーをしたのは覚えていたのだが、その他の注文品が次々と登場して、何が来て、何が来ていないかがわからなくなった頃、チップの話になる。

実は、チップという言葉から連想していたのは、木材チップのような固い板状の物体。まして苫小牧は製紙業の街だ。しかし、板状のものをどうやって食べるのか検討がついていなかった。鮭トバみたいなものを待っていた。

しかし、実がチップの話が突然に始まり、支笏湖とか猟期とか。そしてサケ科にしては薄味で脂がのっていて・・と地元の方が説明してくれる。

「『チップ』って魚だったのですか・・」と私が話すと、非常に奇妙な表情をされるわけだ。

chip2


「今、食べているのが、『チップ』です」とのこと。

そう、既に片側を食べ終わり、本来は背骨をはずして残りの半身を食すべきところ、簡易法で裏返してつついていたところだ。慌てて撮影するが、無残な状態になっていた。

支笏湖のヒメマスのことをアイヌ語で「魚」を意味するチップというそうだ。6月から8月までが食べ頃だそうだ。確かに完全な淡水に育つサケ科の魚なので、味はあっさりしている。味が落ちるのが早い魚だそうで、地元でいただくのが最高だそうだ。次の機会があるのだろうか。

ところで、後日調べたのだが、支笏湖にヒメマスが放たれたのは1894年だそうだ。阿寒湖から移植。現代では中禅寺湖他に移植されているのだが、思わぬ問題が発生しているようだ。

外来種駆除。

この内海湖沼に無暗に別の場所から魚を移動してはいけないようだ。生態圏は変わってしまう。といって、こんなおいしい魚を駆除してしまうのは残念だ。(まだ、そういう話にはなっていない。)


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